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ナチュラルなテイストが持ち味だった605と比べると、607はエレクトロニクスが積極的に介入している雰囲気を受ける。でもそれは最近の高級車に共通することだ。それに電子制御デバイスのおかげで、快適性と走りの楽しさが高いレベルで両立しているのも事実。ハイテクを使ってもプジョーらしさは失われていない。このクラスの欧州車で500万円を切るというのはリーズナブルだが、内容を考えるとその思いをさらに強くする1台だ。
昨年秋の東京モーターショーで日本デビューを果たし、予約受付を始めたプジョーのフラッグシップ607にようやく試乗することができた。久しぶりに進化したビッグプジョーの乗り味は……。