裏を返せば、それだけクルマの完成度がむちゃくちゃ高いということでしょうね。これだけ運転しやすいと、誰にでも扱えるし、それでいてサーキットをがんがん走れる高性能車であることには違いないのですから、考えようによっちゃ、これぞ新世代のスーパーカー。ランボルギーニという名前が唯一クセモノなだけで、他はあくまでもコンベンショナルな乗り物なのです。地位も名誉もあるお金持ちが安心して乗れる、ようにね。
だからボクは70年代に捕らわれた人間の私見だと言いました。そんなスーパーカーオタクを満足させたところで、ビジネスは成り立たないのです、もはや。70年代から80年代のランボルギーニはサイアクだったわけですから。その二の舞はゴメンでしょう。アウディはもちろん、ランボルギーニ自身にとってもね。
どうやらガヤルドが失敗するとアウディは見放すんだそうです、ランボを。”儲からない”ってね。それじゃ、まるで創始者フエルッチョじゃないか、というのまたオタクな見識ではありますが。
願わくばガヤルドが目論見通り新しい層にわんさか売れて、勢い余ってしびれるようなファイティングブルが出てくれることを期待したいものです。だって、フェラーリはそれができているのですから、ねえ~。
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