VOLVO(ボルボ)/ボルボ

ボルボC30がより個性的にフェイスリフト(2ページ目)

ボルボC30のフェイスリフトが実施されるとともに、グレードがシンプルに整理された。ルックスも走りも、より個性的に仕立てられた新しいC30の上級モデル「T5 R-DESIGN」をメインにレポート。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

新スポーツシャシーの妙味

ボルボのシャシー開発担当は、同モデルの開発にあたり、イギリスの狭路、ドイツのアウトバーン、スカンジナビアの氷結路など、ヨーロッパ全土を走りこんだという
ボルボというと、過去「R」の名のついたモデルは、850の時代から最近まで、ちょっとやりすぎかなと感じるものが多かったのですが、このC30のR-DESIGNについては、なかなか妙味だなと感じさせられました。

乗り心地はけっこう固めながら、ボディがしっかりしているので、不快な振動が残らない。また、ステアリングフィールが独特で、ボルボ車の多くは、ステアリングホイール径が大きい上、ギアレシオがスローで、ゆったりと乗ることをヨシとしたように思える味付けなのですが、このクルマは違います。レシオ自体はそれほど速くなく、中立付近は落ち着いているので、高速巡行ではリラックスして乗れながらも、レーンチェンジ等では切り始めからスッとノーズが向きを変えるという、カート感覚のクイックで一体感のある操縦性を楽しむことができるのです。また、限界性能も相当に高く、その走りはしっかり「スポーツカー」しています。

R-DESIGN専用のV-Flex/スムースレザー コンビネーションシート。2.0eでも選択可能。乗車定員は4名で、全員にフルサイズのセパレートシートを用意

可変バルタイ付2.5L直列5気筒ターボエンジンは、最高出力169 kW[230ps]/5000/rpm、最大トルク320Nm[32.6kgm]/1500~5000rpmのスペック。5速ATが組み合わされる5気筒ターボエンジンは、特有のビート感を奏でながら、1400kgあまりのボディを力強く加速させます。ロングストロークゆえ低回転域からトルクフルで、レッドゾーンは6500rpm~とそれほど高くないのですが、4000rpm付近からの吹け上がりの鋭さも印象的。実用域での力強さと前記のビート感が身上のエンジンですが、回しても楽しいエンジンです。せっかくだからシフトパドルが欲しいところです。

C30について、せっかくボルボがCセグメント車を出すのだから、より個性的なクルマを目指したんだと思います。そのせいか実用性の面では割り切った部分もなくはありません。実用性を重視するのであれば、別の車種のほうが適するといえるでしょう。それよりもC30は、そこそこの実用性を備えつつ、C30ならではの特別感を身につけているところが持ち味といえるでしょう。

ボルボの新しいデザインテイストをいち早く採り入れたXC60にやや似た切れ長ルックスとされたまた、これまで、実はV50やS40とは違う、C30専用のフロントマスクが与えられていたにもかかわらず、あまり変わり映えしない印象だったのは否めないと思いますが、今回のフェイスリフトにより、C30は見事なまでにキャラが立ったと思います。そしてR-DESIGNは、そういったC30の本質を端的に体現したモデルだといえるでしょう。

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