第2位 フィアット500C 239万円~
フィアット500のオープントップモデル「500C」は、2009年9月の発売です。
往年のチンクエチェントからすると、かなり大きいわけですが、3545×1625×1505mmというボディサイズは、非常にコンパクト。
往年のフィアット500の歴代オープンモデルもそうだったように、左右のピラーを残し、ルーフの前端からリアウインドウまでがソフトトップとされています。
ソフトトップは電動開閉式で、ハイマウントストップランプと熱線式デフロスターの付くリアウインドウを装備し、クローズ状態にしても、後方の視認性に優れています。
また、こうした手法を採っているおかげで、ボディ剛性の劣化や、補強のための車重増が小さく抑えられたというメリットもあります。また、他のオープンカーに比べて、クローズドトップモデルに対する価格の上がり幅が小さいこともありがたい限りです。
このクルマのポイントはルックスにつきるでしょう。MINIやビートルなども「往年の名車」と称されるオリジナルモデルがあって、現行モデルがリバイバルしたわけですが、両車が今でも日本でオリジナルを頻繁に見かけるのに対し、フィアット500=チンクエチェントはほとんど見かけることがありません。そのため、日本ではオリジナルの印象が薄く、このデザインが何に由来しているのかをご存知ない方も多いようです。
しかし現行モデルは、過去とは関係なく、このクルマそのものがとても好意的に受け入れられているようです。
エンジンは1.2Lと1.4Lが選べ、トランスミッションは全車ATモード付きの5速シーケンシャルトランスミッション「デュアロジック」が組み合わされます。
ただし、これの乗り味にちょっとクセがあるので、同じ機構を搭載するパンダよりはずいぶんよくなったとはいうものの、購入検討の際は、試乗してチェックすることをオススメします。
第1位 スマート フォーツー ロードスター 213万円
さて、栄えある第1位はスマートですが、このクルマをお忘れの方も多かったのではないでしょうか? スマートロードスターは消滅したけど、スマート フォーツーのロードスターはこのとおり健在! レッキとしたオープンカーの1台です。
「トライトップ(TRITOP)」と呼ぶ特徴的な電動オープントップは、シンプルに2段階に後方へ畳まれる方式で、走りながらでも開閉可能。
ルーフは、タルガ状態や、さらに後ろに下げてリアウインドウ部分をオープンにすることができるし、両サイドのレールを外して、いわゆるフルオープン状態とするなど、4通りにアレンジすることができるのが特徴。フルオープンにすると、本格的なオープンエアモータリングが楽しめます。
コンパクトで背高、2人乗りのみで、エンジンをリアに搭載するという特殊なクルマではありますが、初代モデルよりもボディサイズが拡大し、居住性も安全性も向上し、乗り味も大幅に洗練されたことで、ファーストカーとしても使えなくはないほどのクルマに成長しています。
スマートフォーツー買うなら、固定式ルーフのクーペよりも、このロードスターを選んだほうが、絶対にカーライフの楽しみが広がること請け合いです。価格はそれなりに高くなりますが、こちらを強くオススメしたいと思います。
また、最新モデルのマイルドハイブリッドでは、エコに貢献するアイドリングストップを楽しみながら乗れるところも特徴です。