NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

2代目フェアレディZ Version NISMO発売

オーテックジャパンより、現行Z34をベースとした「フェアレディZ Version NISMO」が発売された。内外装を特別に仕立て、エンジンやシャシーをファインチューンするなどしてZの世界を昇華させたスポーティモデル。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

Z34をベースに早くも登場!

フェアレディZ Version NISMOは、全国の日産の販売会社を通じて販売される。ただし、改造車扱いとなり「持込み登録」が必要となる。価格は6速MT車が493万5000円、7速AT車が504万円

日産の関連会社であるオーテックジャパンより、新型「フェアレディZ Version NISMO(バージョン ニスモ)」が発売されました。

専用エンブレム「Version NISMO」というと、先代Z33のモデル末期である2007年1月に、初代モデルが発売されたのをご存知の人も多いことと思いますが、ベース車のモデルチェンジを受けて、Z34をベースに新たに開発された2代目モデルが発売される運びとなりました。先代Z33ではモデル末期に発売されたのですが、現行Z34では、前回のノウハウを行かしてか、ベース車の発売から半年あまりでラインアップされたわけです。なお、北米市場においても少し先んじて、4月のニューヨークショーで、ほぼ同じ内容のモデルが「NISMO 370Z」として発表されています。


初代と同じく車両開発をオーテックジャパンがフルに手がけているのですが、このクルマには、あえて日産の中でスポーティ/レーシーなイメージの強い「NISMO」のネーミングが与えられているわけです。また、今回はMTだけでなくATの設定があることもポイントです。

ダウンフォースを稼ぐことを優先しているため、Cd値は0.30と、ややドラッグ(抵抗)が増す傾向となる
エクステリアは、スーパーコンピュータによるシミュレーション技術を活用し、走行実験部門とデザイン部門による綿密な連携を通じて、効果的なダウンフォースの獲得と空気抵抗の低減という、相反する要件を両立させた、世界最高水準の空力特性を実現したとのことです。

ファインチューンされたVQ37VHR型エンジンは、最高出力261kW(355ps)/7400rpm、最大トルク374Nm(38.1kgm)5200rpmを発揮
YAMAHA社製パフォーマンスダンパーを前後に装着
インテリアについても、スポーティで特別感のあるムードが演出されています。

エンジンについては、専用設計の等長フルデュアルエキゾーストシステムを採用やコンピュータのチューニングにより、ベース車に対してピーク値で14kW(19ps)、9Nm(0.9kgm)の出力向上を達成。

ボディは専用の補強パーツやYAMAHA社製パフォーマンスダンパーの採用により、剛性アップと振動減衰の両側面からチューニングを実施。あわせてサスペンションのチューニングやパワーステアリングの特性変更を行なっています。


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