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BMW X6は「スポーツ」 そして「クーペ」(2ページ目)

BMWより、「スポーツ・アクティビティ・クーペ」という斬新なコンセプトを実現した「X6」が発売された。かつてない新しいセグメントを開拓するこのクルマの素性はいかに? 明らかにされた詳細情報をお届けする。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

BMW初のV8ツインターボエンジン


xDrive50i の4.4L V8ツインターボエンジンは、最高出力300kW(407ps)/5500rpm、最大トルク600Nm(61.2kgm)/1750~4500rpmのスペックで、100kmあたりの消費燃料は12.5l/100km、CO2 排出量は299g/km。xDrive35iの3L直6ツインターボエンジンは、同じく225kW(306ps)/5800rpm、400Nm(40.8kgm)/1300~5000rpmで、燃費は10.9l/100km、CO2排出量は262g/km。この数値は、プレミアム4 輪駆動セグメントにおいて、最高レベルの燃費とCO2 排出削減量となる

走りのほうも大いに期待できそうです。日本に導入されるエンジンは、高精度ダイレクトインジェクションを採用した、BMW初のV8 ツインターボと、2007/2008 年エンジン・オブ・ザ・イヤーにも輝いた直6 ツインターボの2タイプとなっています。

BMWが提唱する「駆けぬける歓び」を最小限のエネルギーで追求する、「エフィシェント・ダイナミクス(Efficient Dynamics)」のもと、革新的なテクノロジーを用い、優れたパフォーマンスと、プレミアム4 輪駆動セグメントにおいて、最高レベルの燃費効率とCO2 排出量を低減したエネルギー効率、高い安全性を追求しています。

ダッシュボードやドアパネルに、特殊なパッドを備えたよりソフトな感触のレザーインテリアを標準装備
またX6には、BMW 初の「ダイナミック・パフォーマンス・コントロール」が標準装備されます。これは、リアアクスルの個々のホイールに駆動力を常時可変配分するという機構で、極めて進化したトラクションコントロール&横滑り防止装置と認識していただけばいいでしょう。

視覚的にもわかりやすいダイナミック・パフォーマンス・コントロールのモニターさらに、BMWならではの、xDrive やアクティブ・ステアリング、さらには50:50 の前後重量配分によって、優れた走行安定性をもたらします。走行中の急なハンドル操作や、突然アクセルペダルを放したりした場合、ダイナミック・パフォーマンス・コントロールが車両全体の安定性を向上させ、ドライバーが車両の挙動の急激な変化を感じることなく安全に走行を継続。また、滑りやすい路面や悪路においても、ダイナミック・パフォーマンス・コントロールがより安全に、より安定したトラクションを確保します。

これら制御の介入は非常にすばやく行なわれるため、ドライバーは気づくことなく、ステアリングの正確性と、躍動感あふれる走りの感覚のみ味わえ、高い限界域まで維持されます。

というX6、高価なクルマではありますが、それ相応の価値と、これまでにない新しい魅力を身につけた高級車といえます。はたして日本のユーザーにはどのように受け取られるでしょうか? 非常に興味深いところです。



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