エコ先進国のドイツ車事情は?
では、日本でも人気の高いドイツのスポーティカーを紹介しましょう。まず、意外と燃費がいいモデルとして、ボクスター/ケイマンを挙げます。3.2Lの「S」ではなく、スタンダードな2.7Lのほうです。カタログスペックにもそれが表れています。![]() | ![]() |
ポルシェ・ボクスター/ケイマン ボクスターとケイマンでは、ボディ形状が違うので、車重はクローズドルーフのケイマンのほうが10kgばかり軽いが、燃費のカタログスペックは同グレードでは同数値で、10・15モード燃費8.7~9.6km/Lとなっている。2.7L水平対向6気筒エンジンは最高出力245ps(180kw)/6500rpm、最大トルク27.8kgm(273Nm)/6000rpm |
さらに、価格がそれほど高くなくて、燃費がよくて、運転の楽しいクルマで、ちゃんと見栄えするクルマたちを。
「シルキー6」と評される、直列6気筒エンジンのイメージが強いBMWですが、主力ユニットのひとつとして320iクーペに搭載される、2L直列4気筒エンジンもラインアップしています。ダブルVANOS、バルブトロニック付きという、BMWの最新テクノロジーを駆使したエンジン。さらに、320iクーペであれば、このクラスでは貴重な左ハンドルの6速MT仕様を選ぶことができるのもポイントです。
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10・15モード燃費は、6速MTが12.8km/L、6速ATが12.0km/L。最高出力は156ps(115kw)/6400rpm、最大トルク20.4kgm(200Nm)/3600rpm。ダブルVANOS、バルブトロニック仕様の2〓直4エンジンを搭載
そして、小排気量エンジン+過給機+2ペダルMTを搭載するスポーティモデルを2台ばかり。フォルクスワーゲンの「DSG」とアウディの「Sトロニック」は、基本的に同じ機構で、最近よくある2ペダルマニュアルの先駆者です。MTのダイレクト感とロスの小ささがウリで、低燃費とスポーティな走りをATのようなイージードライブで楽しむことができるのです。
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10・15モード燃費12.0km/L。最高出力200ps(147kw)/6000rpm、最大トルク28.5kgm(280Nm)/5000rpm。2L直噴ターボエンジンに6速Sトロニックを組み合わせる
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10・15モード燃費14.0km/L。最高出力170ps(125kw)/6000rpm、最大トルク24.5kgm(240Nm)/4750rpm。1.4L直4DOHCエンジンに、スーパーチャージャーとターボチャージャーのツイン過給によりお互いのメリットを活かし、低燃費と優れた加速性能を両立。DSGを組み合わせる
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