輸入車/注目の輸入車試乗レポート

スポーツカーで“エコ”はできるのか!?(2ページ目)

エコとスポーツカーとは相容れないものと思いがちだが、はからずもがな、意外なほど燃費がよく環境にやさしいスポーツカーが多数存在する。筆者の経験とカタログスペックから、エコなスポーツカーを探してみた。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

エコ先進国のドイツ車事情は?

では、日本でも人気の高いドイツのスポーティカーを紹介しましょう。まず、意外と燃費がいいモデルとして、ボクスター/ケイマンを挙げます。3.2Lの「S」ではなく、スタンダードな2.7Lのほうです。カタログスペックにもそれが表れています。

ポルシェ・ボクスター/ケイマン
ボクスターとケイマンでは、ボディ形状が違うので、車重はクローズドルーフのケイマンのほうが10kgばかり軽いが、燃費のカタログスペックは同グレードでは同数値で、10・15モード燃費8.7~9.6km/Lとなっている。2.7L水平対向6気筒エンジンは最高出力245ps(180kw)/6500rpm、最大トルク27.8kgm(273Nm)/6000rpm

さらに、価格がそれほど高くなくて、燃費がよくて、運転の楽しいクルマで、ちゃんと見栄えするクルマたちを。

「シルキー6」と評される、直列6気筒エンジンのイメージが強いBMWですが、主力ユニットのひとつとして320iクーペに搭載される、2L直列4気筒エンジンもラインアップしています。ダブルVANOS、バルブトロニック付きという、BMWの最新テクノロジーを駆使したエンジン。さらに、320iクーペであれば、このクラスでは貴重な左ハンドルの6速MT仕様を選ぶことができるのもポイントです。
BMW320iクーペ
10・15モード燃費は、6速MTが12.8km/L、6速ATが12.0km/L。最高出力は156ps(115kw)/6400rpm、最大トルク20.4kgm(200Nm)/3600rpm。ダブルVANOS、バルブトロニック仕様の2〓直4エンジンを搭載


そして、小排気量エンジン+過給機+2ペダルMTを搭載するスポーティモデルを2台ばかり。フォルクスワーゲンの「DSG」とアウディの「Sトロニック」は、基本的に同じ機構で、最近よくある2ペダルマニュアルの先駆者です。MTのダイレクト感とロスの小ささがウリで、低燃費とスポーティな走りをATのようなイージードライブで楽しむことができるのです。

アウディTT 2.0TFSI
10・15モード燃費12.0km/L。最高出力200ps(147kw)/6000rpm、最大トルク28.5kgm(280Nm)/5000rpm。2L直噴ターボエンジンに6速Sトロニックを組み合わせる


ゴルフGT TSI
10・15モード燃費14.0km/L。最高出力170ps(125kw)/6000rpm、最大トルク24.5kgm(240Nm)/4750rpm。1.4L直4DOHCエンジンに、スーパーチャージャーとターボチャージャーのツイン過給によりお互いのメリットを活かし、低燃費と優れた加速性能を両立。DSGを組み合わせる


次ページで意外なエコカーを紹介
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます