まさにピュア・ドライビング・プレジャー
タイヤサイズはフロントが215/40ZR18、リア245/35ZR18。「YES」のエンブレムのまわりに記されている「PURE DRIVING PLEASURE」のとおりの乗り味 |
さっそくドライブ。ステアリングにはパワーアシストがなく、ブレーキもブースターもないため、運転感覚はレーシングカーそのもの。しかもエンジンをミッドに搭載しているので、今回は本気の限界性能こそ試さなかったものの、ハンドリングはスッとノーズの入る感覚とともに、コーナリングでは、ドッシリとしたリアのトラクションを感じさせます。今どきのスポーツカーのように、横滑り防止装置が付いているわけではないので、本気で攻めるにはそれなりの覚悟が必要でしょう。
今回試乗したのは3.2Lターボ。チューンドターボエンジンらしく、低回転域ではこの先に待っている世界に期待させつつ、おだやかな雰囲気。しかし、3000rpmあたりから豹変!、スペックどおりの爆発的な加速を楽しませてくれます。しかも、軽量なボディ、短めのホイールベース、それほど洗練されていない空力が組み合わさって、スピード感はハンパじゃありません。これは楽しい! ただ、長時間のドライブはキツイかもしれませんが……。
このクルマには、スポーツカーとして、忘れていた味を持っています。今どきの「スポーツカー」と呼ばれるクルマが軒並み車体が大型化し、車重が増大し、電子デバイスをバリバリ効かせて……となってしまった中で、このドライビングテイストは非常に貴重といえます。
価格は最廉価版でも1000万円オーバーと、けっこう高価。この出費をするのであれば、もっとメジャーな選択肢を、と考えるのが普通かもしれません。しかし、メジャーなメーカーが送り出すクルマは、やはり「普通」になってしまうもの。それに飽き足らないカーマニアも少なくないはずでしょう。そんな人の期待にも応えてくれるであろう選択肢のひとつとして、非常に興味深い1台に出会いました。
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