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ミニクーパーSにAT仕様が追加設定 ミニクーパーSはATでも面白い(2ページ目)

クルマ好きにもそうでない人にも、広く人気を集めているのがBMWのニュー・ミニ。そのミニの最強モデル、クーパーSにAT仕様が追加された。その走りを早速レポートしよう。

執筆者:河口 まなぶ

どちらかといえばATがオススメ

まずシフトせずに走っても存分に楽しめる。しかもインテリジェンスなATなので、例えば街中では60km/h程度でも上のギアを積極的に使って燃費などにも貢献する。さらに学習機能を持っているため、スポーツドライビングをすればそれにも答えてくれるだけの制御を行ってくれるのだ。

もちろんMTモードを駆使すれば存分に実力を引き出しての走行が可能だ。ダイレクト感という部分では当然MTに劣るわけだが、それでもかなりシフト操作を楽しめて良い。

インパネはMTと共通だが、スピードメーターにはシフトインジケーターが備わる
しかもMTとは違ってこちらは2ペダルとなるわけだから、余計な気を遣う必要がないのである意味MT以上に気楽にパフォーマンスを楽しめるといえるだろう。

とはいえやはりクーパーSだから、性能を存分に発揮すると相当のパフォーマンスを見せるため、MTでのドライビングにはそれなりの技が求められる。だがこの6速ATではそうした部分をやや緩和することで、手軽にパフォーマンスを引き出せる。この点は大いなる魅力だといえる。

しかも!Sモードがいい。これはシフトを行わずともATの側でより積極的な変速を行ってくれるモードなのだが、箱根などを走る分にはこれで十分といえるほど絶妙なタイミングでのシフトアップ/ダウンを行う。個人的にはこれが一番気持ちよいと思った。

実はクーパーSというのは、ノーマルよりさらにゴーカート感が強いハンドリングを持つために、MTで本気で走らせようとするとかなり本気が必要とされるのも事実だ。

というのも操舵に対する反応が良いために、追い込んでいけば実にスパッと向きが変えられるのだが、同時にMT操作もしっかり…となると必然的に目が三角モードになってくる。もちろんそうしたスパルタンな部分があるからこそのトップ・スポーツ・モデルなのだが、多くの人がそうした走りを常に求めているわけではない。

そう考えると今回加わった6速ATによるドライビングの方が、目が三角にならずに済む…という面もある。もっとも相当の好き者でない限りは、ワインディングでそこまでバリバリ走らせる…ということはないだろうから、そういうシチュエーションを考えても6速ATの方がマッチしているといえる。それに何より、いくらクーパーSとて普段使いもあるわけだから、やはりオススメを考えた時にはこちら…となるのが実際だ。

関連サイト
MINIクーパーSのAT車!(All Aboutコンパクトカー)
ミニ オフィシャルサイト
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