このドライブトレーンを受け止めるボディが、今回のZ4ではより強靱なものになったということもトピックのひとつだろう。数値的には先代Z3と比べると、2倍以上のものを実現している。それだけに走り味に関して書いたような、スポーツ性と一体感の高さを持ちつつも、しなやさや滑らかさを忘れていないのである。

ハンドリングは、走り味の部分でも述べているようにまさに理想的な仕上がりだ。果たしてこれほどまでに操縦安定性と乗り心地を両立しているオープン2シーターは他にない。しかも驚きなのは、2.5Lで1380kg、3.0Lで1400kgと、決して軽くはない車重であるにもかかわらず、先のエンジン性能やシャシー性能が相まって、その重さを全く感じさせないハンドリングを実現していることである。果たして重量はどこに行ってしまったのか?と思えるくらい、Z4は意のままのハンドリングを見せてくれた。今回は時間の都合上、タイトなワインディングや高速、街中などだけの走行だったが、おそらく箱根やサーキットで走らせても、光り輝く部分がさらに見えてくるに違いないことは容易に想像が付く。

ちなみにZ4は、装着タイヤが全てBSのランフラットRE050Aとなるわけだが、これに関してもフィーリングに全く影響を与えていないのが凄いところ。16/17/18インチの3サイズがあり、今回試乗したクルマには最も厳しいだろう18インチが装着されていたが、バネ下が重い感じなどもなく、実に自然な印象だった。もちろん路面の荒れたところや、そういう状況でトップを閉じているときには、さすがにバタ付きはあるが、それはランフラットだからというよりも、むしろ18インチの35扁平(リア)だから、という方が正しいだろう。だからおそらく、16、17インチはさらに自然なフィーリングを持っているに違いない。

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