クロスレンチとシザースジャッキは必需品!?
クロスレンチは、両手でしっかりと保持できるので、とても力が入れやすく、作業性にも優れています |
量販店やホームセンターなどであれば、どこででも手に入りますし、大抵4サイズのボルトに対応したソケットがセットされていますから、一度購入すれば幅広い車種に対応できます。それこそ一生ものです。最近ではコンパクトに収納できるタイプもありますが、強度や使い勝手などを考えると一般的な一体式がオススメです。
油圧ジャッキを使えば、レバーを上下させるだけで、女性でも楽にジャッキアップを行うことができます |
私のイチ押しは、なんと言ってもサスペンションメーカー、カヤバがリリースする『KYBシザースジャッキ』です。使い勝手、耐久性、安定感のどれをとっても、今までに使ってきた中で最高です。ただし、お値段は実際の流通価格で1万円前後とちょっと高めではあります。
実際、私も今まで10年近くこの製品を使っていますが(取材やメンテナンス、サーキット走行やらで、普通のユーザーの10倍くらいハードに使っているかもしれません)、今でも問題なく使えていますから、使い勝手が悪く、耐久性の低い製品を2度、3度と買い換えるよりもはるかにお得だと思います。
トルクレンチがあればなお可
一体式のクロスレンチとカヤバ製シザースジャッキがあれば、タイヤ交換の労力は半分で済みます。トルクレンチとソケットもあればなお可 |
特にトルクレンチは作業に不慣れな人ほど使うべきものですが、なかなか一般の方でトルクレンチを使っている人は少ないようです。かくいう私も昔はトルクレンチなんかいらんだろ、と高をくくっていましたが、クルマのメカニズムを知るにつれて手放せない工具となりました。
ともあれクロスレンチと油圧ジャッキさえ揃えれば、タイヤ交換作業は純正工具の半分以下の労力と時間で完了すること請け合いです。年に1、2回のタイヤ交換のためにそこまで工具を揃えるのはちょっと……、とためらってしまうかもしれませんが、このふたつの工具はクルマに積んでおけばパンクなど、いざというときにも必ず役に立ちます。そして今までよりももう一歩踏み込んだメンテナンスを行うためにも、ぜひ用意してほしいものです。
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