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大きなグラスルーフが魅力のミニバン ラフェスタはミニバンの狭小住宅

日産から発売された2リッターミニバンのラフェスタ。イメージしたのは狭小住宅ということだけど、それってどういうこと?

執筆者:岩貞 るみこ


大きなグラスルーフが狭さを感じさせない

狭小住宅という言葉をご存知だろうか。狭い小さい。それだけ聞くと「なんだウサギ小屋か」(古い)となるけれど、狭小住宅にこめられた意味はちょっと違う。狭くて小さいんだけど快適な家。どちらかというと知恵をセンスのいいデザインでくるんだ自慢できる家なのである。

パノラミックルーフと呼ばれるグラスルーフは標準装備。電動のサンシェードも装備される
小さな土地にいかに効率よく快適でかっこいい家を建てるか。現在、若手建築家たちはこれで争っているといっていいくらい注目されている家のカタチ。それをイメージして作られたのが、このラフェスタというわけだ。

クルマは小さい。でも光がいっぱい入ってきて明るくて快適。もちろん機能性もばっちり、とな。なんかできすぎ? でも、乗ってみると、ふーんと納得してしまう居心地のよさがある。

なんてったっての大きなサンルーフ。最近はプジョーSWやルノーメガーヌなど、フランス系を中心に大きなサンルーフを持つクルマが増えているけれど、負けず劣らずどっかーんと大きなサンルーフなのだ。

これが明るい。運転席にいるとあまり違いはわからないけれど、リアシートや、いつもしいたげられている(?)3列めなんかに座ったときには「うわ~」と声があがりそうなくらい爽快、快適、気持ちいい。ビルの谷間を走っていても、渋滞の道を走っていても、屋根の上だけはフリーゾーン、青い空だの、街路樹の緑だの、そういうものが目に飛び込んでくる。あら、狭小住宅と同じ雰囲気。

インテリアはグレードによっては明るいべージュ色もある
快適なのはリアシート用に左右スライドドアがついていること。片側だけだとかなり面倒だけど、両側にあればどちらからでも出入り自由。しかも、勢いよくドアを開けて「がっ」と隣のクルマにぶつけて「オー・マイ・ガッ」にならなくてもいい。それこそ、狭いスペースでこそ真価を発揮するスライドドアなのである。ふむ、狭小住宅っぽい。

エアコンが3列目まで効くように、コンフォートシステムが導入されていたり、シフトレバーにパワーアシストがついていて、軽く操作できたり、2LとCVTの組み合わせで思いのほか滑らかに走れたりと、結構、使い勝手もよくて、なるほど、小さくても居心地がいいのである。

大きいミニバンの方が広いことは広いけれど、5ナンバーサイズでも工夫次第では狭さを払拭した楽しさを演出できる。日本の街に狭小住宅、日本の道にラフェスタってことか。ふーん。

関連サイト
日産ラフェスタ登場(All About国産車)
日産ラフェスタのホームページはこちらから。
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