TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

スポーツミニバン「G’s」ヴォクシー&ノア(3ページ目)

「G SPORTS」、略称「G's」シリーズの第1段であるヴォクシー&ノアに試乗できた。トヨタもこんな走りのミニバンができるのかと驚かされるほど完成度は高い。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ノア&ヴォクシーをマイチェン

フロントビュー
ベースとなるヴォクシー&ノアもマイナーチェンジを受けている。ヘッドランプやグリル、ホイールデザインの変更により以前よりも精悍なイメージになった。価格は205万~252万円
5ナンバーのBOX型ミニバンでは、ステップワゴンが新型にスイッチしたこともあり、ヴォクシー&ノアの存在感は当然低下しかねない状況にある。とくにこのクラスはセレナ、ステップワゴンが5ナンバー枠をギリギリまで使い切るサイズにして、できるだけ広大な車内空間を稼いでいるのが、売れるための定石。小振りに見えるノアとヴォクシーだけに、商品力向上は欠かせない時期だろう。

元気になった走りがいい

シート
シートは赤と黒のシートカラーがブラックインテリアにアクセントを与えている。広さは変わらず乗り降りしやすくなったのも、30mmローダウンの恩恵だ
今回のマイナーチェンジのメインディッシュは、エンジンとCVTの改良だろう。バルブマチックの採用もあり、燃費を14.4km/Lと伸ばしただけでなく、扱いやすさを増している。低速トルクのつきがよく、ストップ&ゴーの多い街中でもメリハリの効いた、機敏な動きをしてくれるし、高速道路でも物足りなさを感じさせることはほとんどない。

2列目席に7人乗りのマルチ回転キャプテンシートと8人乗りの6:4分割チップアップシートを新設定したのも朗報だ。また、少し遅いかなとも思うが2-3列目の中央席に3点式シートベルト&ヘッドレストを採用している。

ノア&ヴォクシーはライバルよりも小さめだが、扱いやすいサイズを保っているのが美点ともいえる。子どもが2人いるような4人家族にはジャストなミニバンといえるだろう。
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