TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

スポーツミニバン「G’s」ヴォクシー&ノア(2ページ目)

「G SPORTS」、略称「G's」シリーズの第1段であるヴォクシー&ノアに試乗できた。トヨタもこんな走りのミニバンができるのかと驚かされるほど完成度は高い。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

スポーツミニバンの資格十分

インパネ
インテリアはステアリングやシフトノブに配された赤ステッチや専用エンジンステッチ、ステアリングスイッチベゼルなどが一気にスポーティ感を加速させている。スポーツミニバンを名乗るにふさわしい空間といえるだろう
インテリアも専用シートをはじめ、十分スポーティといえる仕上がりだ。シート表皮は赤と黒のコーディネイトが施され、「G’s」ロゴも刺繍されている。メッキのドアスイッチベースやドアハンドルなどの小物もアクセントを効かせているが、オプションの選択肢が専用フロアマットくらいなのが少しもの足らない。ただし、第1弾だけに手探りな状況でもあったようで、今後多彩な選択肢を用意していくはずだ。

走りに驚き

シート
シートは赤と黒のシートカラーがブラックインテリアにアクセントを与えている。広さは変わらず乗り降りしやすくなったのも、30mmローダウンの恩恵だ
じつは一番驚いたのは、「G’s」シリーズのウリである内・外装のカスタマイズではなく、その走りだ。ベースのヴォクシー&ノアは、後述するがマイナーチェンジにより、別人といえるほどスポーティな走りを身に付けていたのは確認済みだった。それに輪を掛けてドライバビリティが上がっている。

失礼ながらトヨタ車とは思えないほどステアリングの剛性感が高く、路面からのインフォメーションも十分に伝えてくる。30mmローダウンされている足まわりは多少硬めだが、家族など同乗者から乗り心地が悪いとクレームが出ることはないだろう。さすがメーカーカスタマイズだけあって、ハンドリングと乗り心地のバランスは非常に高いところで取れている。ロール制御も巧みで、ミニバンにありがちな上屋がぐらりと動いてヒンヤリすることはない。30mmのローダウンでフロアが低くなり、乗降性もよくなっているから小さな子どもがいる家庭にも向いている。

足まわりを含めて剛性アップなど、シャーシがよくなったから、欲を言えばもう少しエンジンパワーがあっても運転をより楽しめそうだが、ミニバンというジャンルを考えると妥当ともいえるだろう。

これなら実はまだまだ運転を楽しみたいお父さんにとっても、息子とクルマを共有するような父子にとっても十分に満足できるはずだし、「ミニバンって単なる移動手段じゃないの?」と思っている人にも一見の価値、試乗の価値は十分にある。
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