インフィニティFXとEX
スカイライン・クロスオーバーの搭載エンジンはVQ37VHRの1本のみで、2WD/4WDともに用意される。価格は420万円~499万8000円。スリーサイズは全長4635×全幅1800×全高1575mm |
日本には残念ながらインフィニティ・ブランドは正式上陸を果たしていない。しかし、FX35/FX45は並行輸入の形で一部ファンから絶大なる人気を集めているし、オーディオ系のデモカーやVIPカー系の素材として珍しくはない。また、シーマなどをインフィニティ風にドレスアップする文化?まである。
レポーターは以前、日産栃木のテストコース内でFX35、45とも試乗する機会を得たし、ショップ・デモカーの取材経験もある。5、6年前は、「スタイリングは世界一のSUV」だなという印象を抱いたが、いま都内でFXに遭遇してもその感想はほとんど揺らがない。
スカイラインの神通力?
2WD、4WDともにラインナップするスカイライン・クロスオーバーだが、FR風のリヤフェンダーを採用する。リヤビューのイメージは、FXなどに通じるものがあり、クーペとの融合、つまり流麗さを最も感じさせる眺めだろう |
車名にスカイラインの名前が冠されたのは、その神通力に頼ってのことだろう。ドレスアップ派には「インフィニティ」のエンブレムに張り替えられてしまいそうだが。ムラーノがあるのに、なぜクロスオーバーも追加なのだろうと考えてしまうが、インフィニティEXがあってこその日本導入、つまり例え「北米からのおこぼれ」だとしても、日本のユーザーとしては選択肢が増えるだけありがたい。
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