広くて使いやすい車内
ルームミラーにはフロント、サイドの映像を映し出すモニターが内蔵される。補助用だが慣れると頼りになる存在だ。サイドアンダーミラーを廃するための装備だろう |
大人5人でもOK
荷室は横幅、奥行きとも十分。フロア高がやや高く、荷室高も思ったほどはないが、3、4人でのアウトドアやキャンプも余裕でこなすだろう |
膝まわりにも余裕があり、171cmの私でドラポジを取るとその後にはコブシで約3つ程度、頭上には2つ程度の広さがある。シートはスライドしないが、リクライニングすればゆったりとくつろげる。唯一残念なのが、座面の角度と高さが171cmくらいの身長だと、太ももが浮いてしまう。もう少し足を支えてくれると疲れが少なくなるのだが。
荷室は大人5人分の1泊荷物を十分に積み込んでくれそうで、後席の背もたれもボタン操作でバタンと倒れるからフラットにしやすい。しかし、シートが倒れる速さが半端なく速く、初めて操作すると驚くし、万一荷物があるとどうなるか心配だ。なお、安全面では効果もあるのだろうが、リヤゲートは運転席のボタンを押さないと開閉できない。閉める際には荷室内のボタンを押すタイプなので、せめてエンジンキーで開閉ができるとより使いやすくなるはずだ。
日本の「リンカーン」ブランドしては、第2弾になるMKX。その最大の魅力は、やはり迫力ある顔つきや伸びやかなサイドビュー、意外とスッキリしたリヤビューなど、スタイルそのものだろう。デザインと走りは、ドイツ、日本のSUVにはない個性に満ちているし、使い勝手もよく練られている。街でよく見かけるSUVはイヤだし、ミニバンまでは要らないという向きは検討する価値大といえるだろう。隣にカイエンやランクル辺りが並んでも、余裕の微笑みを浮かべながらゆったりと走れるはずだ。MKXを上回る個性の持ち主はそうはない。
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