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レクサスRXは次期ハリアーか!?(3ページ目)

レクサスに加わったニューカマーは、SUVのRX。ガソリンのRX350が先に登場し、ハイブリッドのRX450hは4月に登場。現在ハリアーは継続販売されている。RXは次期ハリアーなのか?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

想定内の走り

ラゲッジ
エアサス装着車であれば車高を下げられるので、重い荷物の積み降ろしがラクになる。ワンタッチでフォールドダウンする後席は6:4分割。こちらも分割式トノカバーは脱着がしやすく、さらにバックドアを開ければトノカバーが移動し、荷物の出し入れを邪魔しない
現行ハリアーでも静粛性や乗り心地に不満はないというユーザーが多いはずだが、RXはレクサスの名に恥じない走りを低速から高速まで味わうことができる。

試乗したのは4WDのバージョンL、4WDのバージョンLエアサス、2WDのバージョンS。LとLエアサスの違いは想像していたよりも小さく、エアサスの乗り心地や足の動きはエアサスらしくスムーズで滑らかなのだが、金属バネの出来もかなりいい。本当はエアサスが欲しいけれども、金属バネでガマンと悔しがる必要はない。エアサスの利点だが、3つのハイトコントロールを備えていることで、荷物が多い人や高速道路でのロングドライブが多い人には、メリットを感じるシーンに多く遭遇するかも知れない。

一方のバージョンSは、欧州仕様のセッティングに準ずるため、足まわりもエキゾーストも一枚も二枚も文字どおりスポーティだ。ハンドリングもよりクイックで楽しめるし、バージョンLでは静かすぎて刺激がもの足らない人には打ってつけだ。

充実の装備

リモートタッチ
サプライヤーのデンソーと共に、先行開発期間を含めると軽く5年以上の期間をかけて開発。操作ノブのコントロールは慣れてしまえば使いやすい。「決定」する際についつい決定ボタンではなく、操作ノブの頭を押してしまう
VSCやTRC、ABSなどを総合制御する車両統合制御システムのVDIMやインテリジェントAFSなどの安全装備は充実している。グレードのチョイスは、サスペンションの種類や本革シートの有無などが中心だろうが、好みで選んでください、というしかない充実ぶりだ。

さてだが、大柄な大人4人でも不満なく乗れる広さだ。前後ともシートサイズは大柄で快適。171cmのレポーターでドラポジを取ると、その後には膝前にコブシ2つ、頭上にコブシ1つ半くらいの余裕がある。後席のシートスライド量も120mmと不足はない。荷室は、背もたれをレバーのワンアクションで倒せば容易に拡大できる。後席乗車でもゴルフバッグ4つ分のスペースを確保。ゴルフエクスプレスとしての資質も十分だろう。

日本勢では価格差が大きいが、日産ムラーノ、マツダCX-7、輸入車勢は多士済々でBMW・X3、X5やメルセデスのMクラス、ポルシェ・カイエンなど充実している。たとえば、BMW・X6が放つような強烈な「個性」という点では少々優等生的すぎてもの足らない気も。高級SUVだけに欠かせない要素だ。

高い静粛性など、RXの快適性は高く、ハズしではない高級SUVなのは確かだが、必殺一撃の飛び道具が欲しい。そうなるとハイブリッドでフラッグシップたるRX450hの登場を待っても遅くはないかもしれない。

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