3列目の格納がラクに
スライド、リクライニング、オットマンによるマッサージチェアのような「エグゼクティブシート」は、ファーストクラスを「勉強して」作られた。座り心地は抜群だが、小柄の方や子どもではオットマンを持てあますかもしれない |
3列目シートの格納は簡単。ヴォクシー&ノアのようにスプリングを内蔵するが、違いはシート展開時にある。ヴォクシー&ノアは力を入れて押さえ付けないとシートを展開できないが、パタンと降ろす感覚で力要らずでシートを設置できる。操作はスライド位置を合わせて、はね上げ用レバーを操作、紐を専用のバックルに差し込むだけだ。このバックルも秀逸で、従来のようにアシストグリップに力を入れてかける必要がない。デイパックにあるようなバックルからヒントを得たという。
弱点はないか?
スライド位置を合わせて、跳ね上げ用のレバーを操作し、紐をバックルに差し込んで終了。1回覚えてしまえば、力も手間もいらない。ベンチタイプの2列目シートの場合は、チップアップさせれば最長で約2mものラゲッジ長さになる |
走りは次回報告するが、走行性も着実にステップアップしている。ただし、気になるのが価格で、一番お安い2.4Lの「X」でも300万円ちょうど、先代が285万円以下だったことを考えると値上げ感はある。安価グレードがなくなってしまったのと、資源高の価格転嫁があるのだろう。先代の出来も悪くはないし、十分に満足しているユーザーの買い替えを促せるかが注目だが、やはり驚くほど売れるのは間違いない。買い替えても納得できる充実の仕上がりと請け負いたい。
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