トヨタらしい進化
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写真はヴォクシー。全長4640×全幅1720×全高1850mmのエアロボディと、全長4595×全幅1695×全高1850mmの標準ボディがある。価格は199万5000円~265万5000円 |
トヨタ・ヴォクシーのZSからまず試乗した。今回用意される2つの2.0Lエンジンのうち、目玉となるバルブマチック付きの「3ZR-FAE」型を積み、7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きCVTと組み合わされる。今回は、ヴォクシー/ノアのバルブマチック「あり」「なし」と、
日産セレナ、
ホンダ・ステップワゴン、
三菱・デリカD5と比べながら報告したい。
バルブマチックなしでも十分走る
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ヴォクシー/ノアのバルブマチック付きは、バルブマチックなしよりも高回転型でパワーは15PS、トルクも0.2kg-m上回る。10・15モード燃費も0.8km/L上回るので、スペックからも当然魅力的 |
注目のバルブマチック付きは走り出しからスムーズで、速度が低下しがちなダラダラと続く勾配でも力強くのぼっていく。右足の動きに瞬時に反応し、とくにパーシャル域からの加速が鋭い。高回転までよく回るし、CVTの制御もスポーティに振られているのでその気になればかなり速く走れる。ただし、ライバルとの比較で図抜けて速いワケではなく、あくまでミニバンとして常識的な味付け。デリカD5の2WDモデルといい勝負だが、デリカD5の弱点は、遮音材が足らないのか、CVTの発する音がやや盛大であること。遮音性ではヴォクシー/ノアが一歩リードする。
セレナのMRエンジンはトルクフルだが、パワー的にはやや非力。急勾配や高速道路ではモアパワーをと思わせることがたびたびある。
エンジンパワーで秀でるのがステップワゴンで、2.4Lは力強い走りなのはもちろん2.0Lでもよく走り、トルコン付きATとの相性もいい。
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