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ヴォクシー/ノア対ライバル車(2ページ目)

ジャストサイズのBOX型ミニバン。モデル末期まで根強い販売力を誇ったノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジで勢力図は大きく変わるだろう。ライバルとの比較でその実力を探る。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

実用的なアレンジがGOOD

2列目
2列目のシートサイズは、クラスの平均レベルよりも上回る印象。バックレストは法規への対応のため、やや長くなった。3列目のサイズはほとんど変わっていない
ヴォクシー/ノアの2列目には、ワンタッチでタンブルできるタイプと、ロングスライドと回転技をもつタイプが用意される。チャイルドシートを付ける人には後者のほうが便利だ。逆に積載性を重視するなら2列目席が折り畳める前者のほうがオススメだ。

また、3列目が3分割のデッキボードになった5人乗りも用意している。3列目までは座らない人やアウトドア重視派などにオススメ。デッキスペースで仮眠もできる。

ゆったりとした頭上空間


3列目
ヴォクシー/ノアの3列目席は、革命的といえるほど楽な格納性にある。セレナもスプリングが効いているのでステップワゴンやデリカよりも、格納しやすいが、ヴォクシー/ノアはほとんど力を必要としない
ヴォクシー/ノアの3列目格納のアイディアは、ユーザーの声を反映させて開発されたもので、通常の社内基準を上回る耐久テストを経ている。スライドこそしないが、逆に位置を合わせて格納する必要がなく、バックルのロックもイージー。シートを戻す際も流れるように操作できる。3列目の跳ね上げは力が必要だったり、位置合わせが必要など、買ってから数度しか使わないユーザーも多く、この方式なら日常的に使いたくなるだろう。この点では、ライバルよりもアドバンテージはかなり大きい。

ヴォクシー/ノアの乗降性にも改善が見られる。初代は明らかによじのぼる感覚だったが、運転席のヒップポイントが30mm、ステップが20mm、フロアが10mm下げられたのでいくぶんという印象だが。しかし、低床のステップワゴンは、身体を横に滑らす感覚で乗り降りできるので、ライバルと比較するとまだ背の高いBOX型ミニバンらしい乗降性といえるだろう。

居住性はまず広々した頭上空間が魅力だ。2列目は1列目下の足を窮屈感なく入れられるので、スライドしない3列目に人が座っても気兼ねはしないだろう。3列目のシートサイズは平均的。初代よりも開放感こそ強いが、ライバルよりもスペースでは広いという印象はない。視覚的には頭上空間の余裕のあるセレナが一歩リードか。シート自体で見ると光るのがデリカD5。とくに厚みのあるクッションでとくに2列目席の座り心地がいい。

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