O君:::ところで、ミニバンは沢山の人と荷物を載せますよね。一人当たり60kgで算出すると、7名乗車なら人だけで420kgも増える。荷物も入れれば500kg増くらいは覚悟しなけりゃならない。相当なもんですよね。
K氏:::遠回しな言い方だな。要するに余剰トルクの大きいエルグランドのほうがミニバンの使い方には有利と言いたいわけだろ。
O君:::ピンポーン。負荷が大きくなると、低いギアを使う機会が増えて、高回転の使用頻度が高まるというのは、エルグランドに不利な気もするけど、それでもトルクに余裕があったほうが有利だと思う。
K氏:::トルクに余裕があれば、常用回転域を下げられるのは間違いないし、高回転域の使用時間も少なくなる。実際に定員乗車チェックをしたわけではないが、登坂や速度域なんかでの負荷の変化に対してはエルグランドのほうが影響を受けにくかった。排気量とATに贅沢をした効果が出ているわけで、定員乗車の高速長距離走行や登坂となるとエルグランドのほうが余裕があるのは間違いない。
O君:::凄い質問をします。Kさんが、もし友人7名で長距離を走るとしたら、どっちのクルマで出かけますか。
K氏:::新幹線、ってのは冗談だけど、動力性能だけに評価するならばエルグランドかな。でも、キャビンスペースとか考えるとアルファードが・・。
O君:::はい、そこまで。それを言い始めると話が無限ループに入っちゃうっての。Kさんの話はすぐにそうなる。つまり、ドライバーにストレスを与えない感覚的な磨き込みのうまさではアルファードが良いけど、底力はエルグランドってことでしょう。
K氏:::そうそう。「それじゃエルグランドにしよう」って短絡されても困るけどね。アルファードのパワートレーンの出来はいい。もし、このままの特性を維持して、3.5リッターと5速ATを採用したら、エルグランドを超えるのは間違いない・・、多分ね。
O君:::じゃ、動力性能には感覚的にはアルファードが洗練されているが、実力はエルグランドが上、ってことを結論にしますよ。
K氏:::そういえば、エルグランドのTV・CFで飛んでいる複葉機はタイガー・モスって言うのね。今度、10/15クラスエンジンのラジコン・タイガーモスを電動化してみようかなって考えているんだけど。アウターローターのブラシレスモーターを使って、けっこう値段が張るよね。機体は完成機だからフィルムを全部剥がして、黄色に張り替えるつもりだけど、けっこう面倒臭そう。Oくんはどう思う。
O君:::そりゃ、Kさんの個人的な趣味の話でしょ。ボクに振らないで下さいよ。メールマガジンでもラジコンのヘリとかヒコーキの話が多くて、もっとクルマの話をして下さいよ。
K氏:::いや~参ったな。良いじゃないですか、充実した趣味は人生を豊かにするってことで、まっひとつ何卒。
O君:::とにかく、動力性能の結論が出たということで、次は足周り関連の話にしますよ。良いですね。
K氏:::うーん、FRとFFって、抜本的なところから違うからね。操安や乗り心地だけでは済まない部分もあるな。また、長くなりそうな予感が・・。
O君:::そんなのはKさんが簡潔に話してくれれば良いだけの話。よろしくお願いしますよ。では、次回まで暫しの休憩を。
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