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CR-V01 CR-V旋風再び

乗用車設計SUVの先駆者となったCR-Vが6年振りにフルモデルチェンジした。シャシー、エンジンともに一新。新しい性能と新しい使い勝手を実現しての登場。SUVでも人気の高いクラス。ライバルも多い激戦区で、再びCR-V旋風は吹くだろうか。

執筆者:川島 茂夫



日本ではパジェロ人気で、クロカン4WD車ブームとして始まった現在のSUV市場だが、ハードウェアの変遷からすると、現在は第二世代が主流になる。第一世代はいわゆるオフローダー設計。頑丈なフレームを持ち、長いストロークを確保したリジッドアクスルを採用。ハード&タフネスを実現するためにトラックのような設計を採用していた。第二世代になるとフレームはボディと一体になったモノコック型となり、サスペンションは四輪独立懸架となる。軽量高剛性による動力性能や燃費性能の向上、軸規制のしっかりとした四輪独立懸架によるハンドリングの乗り心地の向上が狙いである。この設計方法はセダンやワゴンといった一般的な乗用車と共通している。この第二世代は設計思想ではRAV4から始まるが、はっきりと新しいタイプのSUVとして開発されたモデルとしてはCR-Vが先駆といっていいだろう。

そのCR-Vがフルモデルチェンジしたのだ。

発表会場で見たCR-Vは、あまりにも従来モデルに似ていた。ビックマイナーかと思ったほどである。従来モデルのイメージを色濃く残すのは、それだけ従来モデルの人気が高かったためであり、とくにこれから伸びる欧州市場、SUVが定番として完全に根付いた北米市場を対象とした時には、大きくイメージチェンジして新世代感を出すよりは、SUVらしいオーソドックスなデザインがよいと考えたためだろう。

見た目の変化は少ないが、内容は一新されている。ホンダの世界戦略モデルとしてワールドワイドに展開される第三のプラットフォームとして新開発されたシャシーを採用。搭載エンジンには連続可変バルブタイミング機構を備えたi-VTECを搭載する。

新プラットフォームには対車両衝突時の相互安全性の向上など安全面のメリットも多いのだが、実用面での効果ではスペース効率の改善がある。車体寸法は従来モデルから大きく変化していないのだが、ショートノーズ化によりキャビンスペースが一回り大きくなっている。また、荷室床面高も低くなった。レジャー&ファミリーユースのためのポテンシャルが一段向上している。
背面タイヤを背負ったアクティブな印象のパフォーマとボディ同色バンパーを採用したアーバンイメージのフルマークの2タイプに大別できる

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