モータースポーツ/その他のモータースポーツ関連情報

いつか世界を変える若獅子レーサーたち!

4輪レース、2輪レースの第一線で活躍中の若手レーサーを紹介。低迷するモータースポーツ業界の「宝」とも言える若手レーサーたちの魅力と彼らが成長してきた背景に迫ります。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

レース界には期待の若者がワンサカ!

「最近の若い奴らは本当に使えない」
「彼らは何を考えているのか分からない」

仕事が終わった後の居酒屋などで、そんな会話を交わすことが増えているような気がしませんか?

若手の育成は悩みのタネ?
ゆとり教育、マニュアル教育世代の子ども達が社会に進出し、叩き上げで一人前に成長してきた世代の人たちは若い世代とのギャップに悩んだり、彼らのハンドリングに苦慮しているようです。特に体育会系なノリの経営者、管理職クラスの方からはこういったコメントをよく耳にするようになりました。

もちろん、若手社員の全員が「使えない」人材というわけではないでしょう。中には驚くほど優秀な人材も存在します。しかし、そういった「使える」人材に巡り会う事はとても難しいのが現実で、経営者にとっては悩みのタネです。

そんな悩める経営者、管理職の皆さんは、ぜひレースの世界、モータースポーツの世界に少し目を向けてください。実は今、ちょうど新入社員と同じ世代の若手レーサー達がモータースポーツの世界を席巻し始めています。

その若手代表と言えるのが、F1世界選手権にフル参戦している小林可夢偉(こばやし・かむい/23歳)です。トヨタ、ホンダが撤退し、ブリヂストンも今季限りでの撤退を決めるなど日本企業がどんどんF1との関わりを断つ中、彼は自動車メーカーの後ろ盾無しにF1で孤軍奮闘しています。
F1ドライバー、小林可夢偉
【写真提供:MOBILITYLAND】

日本F1の全てを担う23歳、小林可夢偉

小林可夢偉は昨年F1にデビューしたばかり。フル参戦も今年が初めてであるにも関わらず、彼は日本のF1に対する関心、そのほぼ全てを一人で背負わされているといえます。

彼自身もその大きな責任を自覚していて、夏休み期間中は日本に帰国し、テレビ出演などのメディア対応やイベント出演、前原国土交通相への表敬訪問など休む日も無くプロモーション活動をこなしていました。もちろん、大企業のバックアップ、お膳立てなどほとんどなし。彼自身の気持ちだけでやっている活動なのです。
前原国土交通大臣を表敬訪問した小林
【写真提供:MOBILITYLAND】

デビューイヤーで、しかも戦闘力の低いマシンに乗っているにも関わらず、レースでは怒濤の追い上げを見せたり、ワールドチャンピオンを相手にバトルしたりと、小林のレースはとにかくアグレッシブ。彼のパフォーマンスは一度は冷めかけた日本のF1熱、モータースポーツ熱をいつの日か復活へと導くことでしょう。23歳の凄まじい努力を誰も無視できなくなっているのですから。本当に頼もしい存在です。
モナコGPを走る小林可夢偉
【写真提供:Bridgestone Motorsport 】

【小林可夢偉の走りが見れるレース】
F1日本グランプリ (10/8~10/10)
三重県・鈴鹿サーキット
F1日本グランプリ 公式サイト

小林可夢偉 公式サイト


最高峰のF1の舞台で戦う小林可夢偉だけでなく、他にもこの世代には大人からも子供からも注目されるレーサーが多数居ます。今回はガイドが注目する新世代の若手レーサーたちを何人かピックアップしたいと思います。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます