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フェラーリの聖地、マラネロを訪ねて(3ページ目)

「フェラーリを感じるイタリアの旅」その第2弾はフェラーリの聖地、マラネロの訪問記をお届けします。街全体がフェラーリ一色の街の風景やフェラーリのミュージアムなどもレポートします。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

フェラーリ博物館「ギャレリア・フェラーリ」

ギャレリア・フェラーリの入口
フェラーリファンならずとも訪れたいのが巨大なフェラーリ博物館「ギャレリア・フェラーリ」である。ここには歴代のF1マシンやロードカーが3フロアに分かれて展示されており、フェラーリのレースとスポーツカー製造の歴史を一挙に見ることができる。

入場してまず目に飛び込んでくるのがF1マシンなどのレーシングカー群である。ここにもフェラーリはスポーツカーメーカーではなく「スクーデリア=レーシングチーム」なのだという信念が見えてくる。展示されているレーシングカーは1950年代の葉巻型F1から80年代のマシン、そして日本のF1ファンには思い出深いアラン・プロストが駆った90年代のマシンの他、栄光のシューマッハー黄金時代のマシンが20台以上並べられている。写真撮影はOKなのでF1ファンは1台、1台、細かく見て回りたいところだろう。
歴代のF1マシンが並ぶ

アラン・プロストが駆った1990年の「フェラーリF1 90」
鈴鹿でのセナとプロストのスタート直後の接触、マンセルのピットでのリタイアなど日本のF1ファンの心に深く刻まれた1台といえる。

2階には懐かしのロードカーからその時の展示テーマに沿ったフェラーリの名車が並べられている。このフロアはスポーツカーファンにとってたまらない空間だろう。同博物館を訪問した時に開催されていたフランクフルトモーターショーでも話題になったフェラーリの最新スポーツカー「458イタリア」が早くも展示され、人気の的だった。
2階に展示されているフェラーリ歴代の名車たち。

そして3階に展示されているのは最新のスポーツカーや人気の名車である。この時はフェラーリがアメリカでスポーツカーを販売して60周年であることを記念して「アメリカにおけるフェラーリ」をテーマに写真展が行われ、アメリカ・カナダのレースに挑戦したレーシングスポーツカー「フェラーリ512M」も展示されていた。
フェラーリのレースの歴史はF1だけではない。フランスのル・マン24時間レース、アメリカのデイトナをはじめとする耐久レースにもレーシングスポーツカーを参戦させ、レースに勝利することでフェラーリは世界に名だたるスポーツカーメーカーとなった。

3階にはスーパーカー世代には懐かしいディーノ246GTやバブル期に日本でもよく見かけたテスタロッサなど、スーパーカーをディーラーに居る感覚で見れる。もはや気分はフェラーリを買いに来た人だ。

この「ギャレリア・フェラーリ」は最低でも2時間はかけて見て回りたい。本当に何度も足を運びたくなる素晴らしいミュージアムだ。フェラーリの歴史の長さはもちろん、現在のロードカーにも息づくレーシングスピリットを存分に感じ取ることができるだろう。

【ギャレリア・フェラーリ】
VIA DINO FERRAI 43, MARANELLO, ITALY
TEL: +39 0536 943204
開館時間: 9:30-18:00 
入場料: 12ユーロ

次のページではマラネロの街をさらに歩きます。
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