マカオグランプリ博物館
マカオグランプリ博物館 |
「マカオグランプリ」の歴史を一挙に楽しむことができる『マカオグランプリ博物館』は香港からの玄関口となるフェリーターミナルから歩いて10分程度の所にある。ワインの試飲もできる『葡萄酒博物館』と併設されており、セット料金のチケットも販売されている。
『マカオグランプリ博物館』のみ =10パタカ(約120円)
『葡萄酒博物館』とのセット料金 =20パタカ(約240円)
※レートは2009年6月のものを参考
どちらも非常にリーズナブルな料金だ。時間があるならば両方見て回りたい。物価が決して安いとは言えないマカオでこの入場料はかなり驚きの価格。しかし、その中の展示は本当にこの値段でいいのかと思うほどに充実しているのである。
マカオグランプリの歴史
マカオの市街地レースはポルトガルの植民地であったマカオ、英国の植民地であった香港に住む自動車愛好家の西洋人たちによる草レースからスタートした。1954年に一回目のレースが開催され、アマチュアたちによるレースは1966年まで続くことになる。マカオグランプリ博物館に入るとまず目に飛び込んでくるのが真っ赤なトライアンフTR2。1954年に開催された第一回の大会で香港人ドライバー、エディ・カルバルホが駆り優勝したマシン。 第一回大会は元々マカオ在住の3人の愛好家が街での宝探しゲームを企画し、香港モータースポーツクラブのポール・ヂュトワに助言を求めたことから始まった。デュトワ氏はモナコGPに似たコースにすることを提案。それに乗った愛好家たちは警察署長の許可を取り付け、レースを開催した。日本で鈴鹿サーキットが初の本格的サーキットとして産声をあげたのが1962年だから、それ以前からマカオでこんな公道レースが行われていたとは驚きである。 |
自動車愛好家たちの愛車自慢的なレースに60年代の前半からはレーシングフォーミュラカーが登場してくる。この時代にはフォーミュラカーとハコ車が混走する今では考えられないレースが公道で開催されていた。