19歳という遅咲きのレースデビュー

GP2に参戦したブルーノ・セナ
ブラジル国旗のカラーリングに塗られたヘルメットはセナの証。
【写真提供:Bridgestone Motorsport】

叔父アイルトンは幼少からレーシングカートで腕を磨いた。現在のレーシングドライバーはティーンエージャーの頃からカートレースに参戦し経験を積んでいるのは当たり前だ。こういった常識はまさにアイルトンが作り、その優位性を証明しスタンダードになったと言っても過言ではないが、ブルーノはビビアーニの反対で19歳という遅咲きのデビューを飾ることになってしまった。

その遅れを挽回するかのようにブルーノはレース参戦2年目の2005年にはイギリスF3に参戦。さらに2006年にはF1直下のレースカテゴリーである「GP2」へとトントン拍子でキャリアを重ねていった。あまりに早いステップアップと比例しない成績に、周囲の目は厳しくなっていくばかりであったが、今シーズンになってブルーノは大ブレイクすることになる。
GP2 ベルギー・スパフランコルシャンのレースで先頭で1コーナーに入っていくブルーノ・セナ
※GP2はF1のヨーロッパ開催レースの前座で開催されることが多いフォーミュラカーレースで、現在F1で活躍中のニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトン、ティモ・グロックはGP2のチャンピオン。F1への登竜門と言われるレースだ。
【写真提供:Bridgestone Motorsport】

ティモ・グロックを2007年のGP2王者に導いたチャンピオンチーム「アイスポーツインターナショナル」に移籍したブルーノ・セナは開幕戦から印象的な走りを見せ、開幕戦の第1レースでは2位表彰台、そして第2レースでは7位から4位まで追い上げる素晴らしい走りを披露した。

F1に帯同しF1関係者もそのレースぶりを見守る「GP2」。シーズンが進むにつれ、セナのパフォーマンスは向上していった。そして、今までその実力に懐疑的だったファンに「やはりF1にセナの名前が戻ってきてほしい」と思わせる走りを叔父アイルトンが愛したコース、モナコGPのモンテカルロ市街地コースで見せたのだ。

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