GTマシンに匹敵する速さは大きな魅力
神谷氏はこう語ります。「F4は鈴鹿をSUPER GTのGT300と変わらないタイムで走ります。GT300のトップチームなんてマシン1台に何千万円もかけて作りこんでいるんですよ。F4はトータル700万円です。かなりお得ですよね。それにツーリングカーは1回のクラッシュで全損することがありますが、フォーミュラの場合はちょっとのクラッシュなら修復が可能で、直してすぐ乗れる。本当に優れたクルマだと思いますよ」
GT300のトップマシン、ENDLESS ADVAN Z 鈴鹿のレコードタイムは2分2秒254。F4のレコードは2分2秒593 |
なるほど、ツーリングカー最高峰のGT300とほぼ同等のスピードというのは大きな魅力ですね。今まではF4を若者のステップアップカテゴリーと捉えることが多かったのですが、最近はGT出場を目指すドライバーがスピード感覚を養うために参戦することもありF4はなかなか盛況です。
まぁそこまでの性能を持っているマシンですから、何かとお金がかかるのは仕方無い部分かもしれませんが、参戦コストについてウエストの神谷氏はこんな風に語っています。
「レースはどういう姿勢で取り組むかによってコストが変わってきます。ただ走って遊ぶだけならそんなにお金はかかりません。でも、モータースポーツは頭を使うスポーツ。フォーミュラカーを走らせるにはエンジンの使い方、タイヤの使い方、コーナーに入っていく角度などクルマの走りの知識も必要です。トップレベルのドライバーであればトップになれるという自負を持って取り組まなければなりません」
練習をすればするほどお金はかかる。かかってくるコストは正直言ってその人次第といえます。ウエストレーシングカーズでは時々、フォーミュラカーの試乗会も開催しているそうです。
「お金のかかるスポーツだから、まずは乗ってみて自分の腕がどれだけあるのか、乗れるものなのかを見極めるのがいい」と神谷氏が語る通り、まずは試乗会からフォーミュラカーの世界を体験して色々リサーチしてみるのもいいのではないでしょうか?
取材協力:WEST RACING CARS
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