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世界を沸かせる日本人ライダーたち(4ページ目)

2輪ロードレースの世界最高峰「MotoGPロードレース世界選手権」では数多くの日本人ライダーが活躍中。今年、すでに何度か日本人が優勝を飾り「君が代」が海外で鳴り響いたのを知っていますか?

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

来季に望みをつなぐ日本GP 中野真矢(MotoGP)

中野真矢
(写真提供:モビリティランド)
MotoGPクラスではレギュラー参戦している中野真矢(コニカミノルタ・ホンダ)、玉田誠(テック3・ヤマハ)の2人ともが非常に苦しいシーズンを送っている。

中野真矢(なかの・しんや)は今シーズン、カワサキを離れホンダに移籍した。ベテラン中野にとっては「勝負に出た」と言える電撃移籍だった。しかし、そのホンダが不振。MotoGPクラスは800cc規定に変更されたのは全員同一条件ながら、中野はマシンがカワサキ→ホンダ、タイヤがブリヂストン→ミシュランへとそれぞれ変わり、全く新しい環境で予想以上に苦しんでいる。

サンマリノGP終了時点で最高位は10位・・・
来シーズンのチーム離脱は決定的になっている。せめて日本グランプリだけでもシングルフィニッシュをして、来季のシートを獲得したいところだ。
中野真矢 公式サイト
中野真矢(写真提供:モビリティランド)


04年日本GPのウイナー 玉田誠(MotoGP)

玉田誠
(写真提供:モビリティランド)
キャメルカラーのマシンがトップチェッカーを受けた2004年の日本グランプリが懐かしい。加藤大治郎亡き後、MotoGPクラスの日本代表選手とも言える存在だった玉田誠(たまだ・まこと)の2007年は苦しい。 玉田は長年在籍したホンダを離れヤマハに移籍した。チームはサテライトのテック3。MotoGPクラスで唯一ダンロップタイヤを履くチームだ。

今のMotoGPクラスはタイヤ戦争。ライダーの実力以上にタイヤのパフォーマンスが成績を大きく左右する。ブリヂストン、ミシュラン、ダンロップの3メーカーが戦うが後発のダンロップは不振から脱却できていない。テック3の2台だけでは取得できるデータ量も少ないので、なかなか急浮上することもできない。すでにヤマハ・テック3チームは来年コーリン・エドワーズとジェイムズ・トーズランドの起用を決めており、玉田はシートを失うことになった。今年も玉田誠・応援席が作られるので、日本のファンの声援を受けて何とか好走をしてもらいたい。

玉田誠 公式サイト

日本のロードレースにはまだ未来がある

白熱するバトルに盛り上がるスタンド
(写真提供:モビリティランド)
MotoGPクラスは他にワールドカード参戦でスズキから鈴鹿8耐ウイナーの秋吉耕佑が出場、さらにはカワサキから全日本ロードレースを戦う柳川明の2人が出場する。全日本では常にトップ争いに加わるベテラン2人のパフォーマンスにも注目だ。

というわけで、ここまで日本人の代表選手をご紹介してきましたが、読者の皆さんはどんな印象を持たれたでしょうか?最高峰クラスでは日本人ライダーが苦しんでいますが、GP250,GP125では若手が世界チャンピオン争いを演じています。しかも海外メーカーで戦っているんですから立派だと思いませんか?

確かに多くの日本人ライダーはバイクメーカー、タイヤメーカーの支援を受けて世界のレースを戦っています。その支援無しでは世界進出は難しいのも事実です。だから日本人ライダーにとって日本グランプリはとても重要なレース。ここで恥ずかしい結果を残すわけにはいかないのです。母国という特別な空気の中、ライダー達の頑張りはきっと奇跡を起こします。日本人選手の応援、どうぞよろしくお願いします!

A-STYLE 日本グランプリ 公式サイト

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