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満員御礼!ドリフトの妙技は神のごとし(3ページ目)

鈴鹿で2回目の開催となったD1グランプリはチケット完売!満員御礼のスタンドを熱くさせてくれたD1ドリフターたちの活躍を現地からレポート。高校生ドリフターも登場し、話題がいっぱい!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

初開催のD1ストリートリーガル!

D1ストリートリーガル第2戦で優勝した駒形行春の走り。
(写真提供:モビリティランド) 

5月26日(土曜日)はD1グランプリの予選に加えて、『D1ストリートリーガル(以下、D1SL』の決勝が開催された。500馬力を超えるモンスターマシンにチューンナップされたD1マシンに比べ、D1SLのマシンは市販車に近い車両で争われる。D1GP選手の底辺層拡大のために昨年からスタートしたカテゴリーだが、出場選手のレベルは非常に高く、追走では白熱した意地の張り合いが展開された。

駒形行春、勝利のガッツポーズ!
(写真提供:モビリティランド) 
D1SLは全6戦の開催となる。この鈴鹿ラウンドは熊本県のDECセキアヒルズに続く第2戦で競技は「予選」→「単走」→「追走」と展開される点はD1GPと同じだ。

16人がトーナメントで争う「追走」の決勝では中村直樹と駒形行春が一騎打ちのバトルを展開した。勝負は緊張感みなぎる追走2本目で中村がコースアウト、これにより駒形行春の手に優勝が転がりこんだ。審査員を務めた野村謙からトロフィーを受け取った駒形は「みんなの協力のおかげで勝てました。これからも大会を盛り上げて行きたい」と語り、喜びを爆発させた。

現役高校生がD1ストリートリーガルに登場!

これが高校生の走り!
(写真提供:モビリティランド) 
D1SL第2戦はシード選手11名に加えて71台のマシンがエントリーする大盛況となった。この中から50台以上が予選落ちを喫し、この数字は改めてドリフトの人気の高さと底辺の厚さを示すもので、当然のことながら土曜日の本戦にコマを進めたドライバー達のレベルはかなり高い。

また、D1SLは将来のD1、ドリフト業界のスター候補を発掘するためのカテゴリーだ。中でも目立っていたのは現役高校生ドライバーの金岡真矢である。金岡は昨年からドリフトを始めた16歳のドライバーで、昨年D1ドライバーの植尾勝浩との出会いをきっかけにサーキットでのドリフトを始めたそうだ。


金岡真矢
(写真提供:モビリティランド) 
16歳であるため運転免許を所有しない。当然、『頭文字D』の藤原拓海のように峠出身ではない。実は金岡は10代前半の頃からレーシングカートで上位を走ってきた逸材で、すでにフォーミュラカーでのサーキット走行も経験済み。サーキットを知っているとはいえ、全く畑違いのところからやってきた選手なのだ。

今回は予選から勝ち抜き、追走トーナメントではスーパー耐久ドライバーの山野直也を抑えてベスト4決定戦に進む好パフォーマンスを見せ付けた。今回は残念ながらベスト8で敗退したが、金岡は地方戦で準優勝の経験もあるので、今後が楽しみな存在である。公道を知らない、峠を知らないドリフターが優勝を飾る日も近いかもしれない。

金岡真矢 公式サイト


【関連記事】
ドリフターズから学ぶエンタメ精神(2006年鈴鹿のレポート)

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