栄光のル・マン24時間耐久レース!
ル・マン24時間レースは4輪で最も有名な耐久レースです。モータースポーツ発祥の地、フランスで開催されるこのレースは1923年からスタートした歴史ある大会で、今年で75回目を迎えます。2006年ル・マン24時間レースのスタート (写真:アウディジャパン) |
ル・マンは毎年6月に開催され、通常は午後4時(現地時間)にスタートした後、翌日の午後4時のチェッカーフラッグを目指します。
映画にもなったル・マン。91年にマツダが総合優勝
ル・マン24時間レースの存在が日本で広く知られるようになったのは1971年公開の米国映画『栄光のル・マン』がキッカケと言われています。スティーブ・マックイーン主演のこの映画に触発された日本のプライベーターがル・マンに参戦しはじめ、80年代からはトヨタ、ニッサン、マツダなどのメーカーがワークス参戦をするようになります。4ローターエンジンで91年のル・マンを制したマツダ787B |
80年代から90年代は多数の日本メーカー、日本人ドライバーがこぞってル・マンに挑戦したこともあり、地上波のテレビ中継(一部ダイジェスト)が行われていました。当時の日本のメーカーとメルセデス、ジャガーなどの欧州メーカーの戦いは非常に見ごたえあるものでした。特に1991年、マツダが日本車として初の総合優勝を飾った年は、日本の車ファン、レースファンが大きな歓喜に沸き、ル・マン人気がピークに達した年でした。ガイド自身もマツダの優勝の感動がキッカケでレース業界で働くことを夢見たものでした。
次のページでは今年のル・マンの見所をご紹介します。