突風の鈴鹿、SUPER GT 2006が開幕
突風吹き荒れるスターティンググリッド。注目度は非常に高く、多くの観客がSUPER GTの開幕を見届けた。 (写真提供:SUPER GT.net) |
開幕までのテスト・準備の成果が如実に表れてくる開幕戦は雨や風、そして寒さに翻弄された波乱含みのレースとなった。
下馬評どおり、ホンダNSXがポールポジションを獲得
一発アタックのスーパーラップ予選でポールポジションを獲得したARTA NSX(伊藤大輔/R・ファーマン)。 (写真提供:SUPER GT.net) |
昨年のオフから積極的にテストを重ねてきた3メーカーの中で、際立つ速さを見せていたのはNSX。元祖コーナリングマシンのNSXは鈴鹿の最重要コーナーであるS字コーナーでハコ車の領域を超えるクイックな旋回を見せていた。
雨の中のスーパーラップ予選でNSXは圧倒的な速さを見せ、ARTA NSX がPP獲得。2番手には道上・小暮のTAKATA童夢NSXが続き、フロントロウを独占した。
GT500クラスのスタート。(写真提供:SUPER GT.net) |
突風を味方に付けたレクサスSC430がデビューウィン!
脇阪/ロッテラーのコンビにとっても初レース。この優勝はシーズン後半までレクサスSC430の強さの原動力となっていく。 (写真提供:SUPER GT.net) |
3番手には、OPENINTERFACE TOM'S SC430を駆るアンドレ・ロッテラーがスタートでポジションアップに成功。鈴鹿でこれまでトップタイムをマークし続けてきたNSXに迫り、ロッテラー/脇阪がアグレッシブな走りでポジションをあげていく。22周目にロッテラーがARTA NSXのファーマンをかわしトップに立つと、OPENINTERFACE TOM'S SC430は他車を押さえ込み優勝を飾った。
SC430はデビュー戦ながらもストレートスピードの速さを見事に活かしきった。空力を徹底的に突き詰めたZやNSXにとって、あまりに強い突風は完全に想定外のものとなり、SC430に追いつくことはできなかった。
GT300はランボルギーニが嬉しい初優勝!
官能的なV12サウンドを奏で疾走するランボルギーニ・ムルシエラゴ。GT初年度から参戦を続けるJLOCにとって苦節12年の末の初優勝だった。 (写真提供:SUPER GT.net) |
しかし、かつてないほどの激戦となっているGT300にはポルシェ・ボクスター、ヴィーマック、そしてランボルギーニ・ムルシエラゴが大幅なポテンシャルアップを図っているおり、決勝レースは意外な展開となる。
表彰台で笑顔を見せる桧井とアピチェラ。 (写真提供:SUPER GT.net) |
トライクムルシェRG-1(山西/WADA-Q)のマシンは残り1周でマシントラブルを抱え緊急ピットインを強いられたが、アクティオ ムルシェRG-1(アピチェラ/桧井)が他を寄せ付けずトップチェッカーを受けた。
次のページでは第2戦 岡山GT300kmレースの模様を振り返ります。
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