NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

新型マーチがタイで造られるワケ(2ページ目)

日産の世界戦略車であるマーチの次期モデルだが、3月26日、世界に先駆けタイにて販売が開始された。興味深いことに、日本で販売されるモデルもタイ生産になるという。そこには一体、どんなカラクリがあるのか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

品質コントロールがキモ

新型マーチ
室内空間を確保するため、全長は55mm拡大。インパネ周りは、円形をモチーフに、ユニークなデザインに仕上がっている

さらに設計時点から「コストダウン」を盛り込んだ。部品点数は30%以上少なくなり(例えばエンジンも4気筒から3気筒に変更)、生産ラインを抜本的に見直したという。日本での価格は公表されていないけれど、デミオやパッソ、スイフトといった同じクラスのライバル車より10万円以上安い模様。

タイ工場製となると気になるのが品質。実際、国内販売部門は大いに不安を感じているらしい。実車を見て「厳しい」と判断したのか、それともイメージの問題なのかは不明ながら、このあたりは日本仕様を見てから判断したいと思う。日本側で品質のコントロールをしていれば心配ないかと。
新型マーチ
欧州でも「マイクラ」として、今年の秋に発売予定。2011年には、アイドリングストップ機構とスーパーチャージャーを付加した新型のエンジンも追加される予定だ

スペックは全長3780mm×全幅1665mmと、居住性確保のため先代マーチより55mm長くしている。79馬力の1.2リッター3気筒を搭載し、燃費の良いCVTと組み合わせた。日本仕様がどうなるか不明ながら、1リッター3気筒のベーシックグレードもあるらしい。

ちなみにタイでの価格を調べてみたら、105万円から。デミオが1.5リッターながら150万円することを考えれば圧倒的に安価。日本より高いタイの自動車価格からすると、新しいマーチの価格は驚くほど安い。日本だと1リッターで90万円くらいになると予想しておく。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます