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“サイコーにちょうどいい”のはCR-Z!?(2ページ目)

満を持して登場した、グリーンマシーン3号ことホンダ・CR-Z。環境性能だけを求めてきた今までのハイブリッドカーとはひと味もふた味も違う、新しい時代のスポーツカーの魅力に迫る。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

どちらも愛せる「二重人格」

ホンダCR-Z
4080mmという短い全長ながらも、フロントピラーをより後方に配置することで、存在感あるノーズを実現した。サイドに施された、後方へと向かう2本のキャラクターラインがスピード感を表現する

さらに絶対的な動力性能も、いろんな意味でちょうどいい。「速さ」イコール「気晴らし」である。本来なら不要な「お酒」みたいなもの。足りなければ満足感薄く、かといって多すぎればその時は楽しいが、総合的に評価するとリーズナブルじゃない。

『スポーツ』モードを選択した時のCR-Zの動力性能は「適度にスポーティ」。運転がヘタじゃないつもりの私でも、ワインディングロードを走って「楽しい!」と感じるくらいのパワーを持つ。1.6リッターのスポーツモデルをイメージして頂けばよかろう。

コーナリングスピードも相当満足出来るレベル。フロントの動きが軽快な上、荷重移動でキッチリとリアのコントロールを使えます。いわゆる「タックイン」を使ったコーナリング存分に楽しめるのだった。テールが流れれば姿勢制御装置VSAが立て直す。

ホンダCR-Z
メーター中央に配されるリング状の照明が、運転時のエコ度を知らせてくれる。『SPORT』モードの場合は、常時レッドに点灯する

ワインディングロードを抜けて『ECON』モードにすると、これまたユックリ走ってもストレスの無いクルマが出現する。いわゆる「二重人格」というヤツです。流れの良い道だと普通に走ってリッター20km/L近くの燃費なんだから嬉しい。

このところ試乗会で乗ってオシマイ、というクルマが多いけれどCR-Zは「ぜひともロングドライブを試してみたいな」と思った。皆さんもぜひディーラーで試乗してみて欲しい。きっと「ちょうどいいぢゃない!」と感じて頂けるかと。
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