“大きい軽自動車”だった先代

パッソ
ノーマルの「パッソ」と、さりげない華やかさをプラスした「パッソ+Hana」の2つのバリエーションを用意される(写真は「パッソ+Hana」)

ダイハツ・ブーンとトヨタ・パッソは同じクルマである。「ダイハツで作ったブーンをトヨタのディーラーはパッソとして販売する」と言った方が解りやすいかもしれない。興味深いことに従来型の販売台数を見ると、圧倒的にパッソ優勢。軽自動車を主力とするダイハツのディーラーだとブーンって割高。一方、トヨタのラインナップからすれば安く感じるのだろう。実際、ヴィッツより安いですから。新型も生産台数の80%以上パッソになると思う。ダイハツにとっちゃ複雑な心境か?

クルマそのものはキープコンセプト。というか、ブーンとパッソのユーザーじゃければ新型になったことも気づかないかもしれない。ボディサイズや搭載されるエンジンの(ヴィッツと共通の1リッター3気筒と1.3リッター4気筒。ラインナップも同じ。

パッソ
軽自動車で人気のベンチシートを採用。フックやトレイなど、女性に嬉しい多くの収納装備を持つ(写真は「パッソ+Hana」)

早速試乗してみました。これまでのブーン/パッソに乗ると、いろんな意味で「う~ん。こら一回り大きい軽自動車ですね」だった。3気筒エンジンもポロポロというアイドリング音。アクセル踏むと「べ~ん」。足回り、ぐにゃぐにゃ。厳しい評価です。

新型になってエンジンフィールは大幅に向上した。安っぽかった3気筒エンジンがヴィッツと同じ普通の回り方になり、4気筒エンジンになるとライバルより滑らか。アイドル時の振動ときたら、ニュートラルコントロールしているらしく皆無に近い。

高速域で頼りない手応えだった足回りも改善されている。ここ数年、トヨタもダイハツもハンドリングをキッチリ追求するようになった。新型ブーン/パッソくらいの安定性を持たせれば、ヨーロッパ市場でも通用するんじゃなかろうか。