名所・旧跡/東北の名所・旧跡

町並みと蕎麦に注目!会津・大内宿【福島】(2ページ目)

時代の波を越えて現在に至るまで江戸時代の宿場町がそのままの形で残る福島県の大内宿をご存じでしょうか?昔の宿場町の雰囲気が楽しめますし、さらにここでしか食べることができない個性的な蕎麦もあるんですよ!

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

昔の生活スタイルに思いをはせる

大内宿町並み展示館
大内宿町並み展示館。昔の本陣を復元したとのこと(2000年10月撮影)
大内宿は街道沿いに茅葺きの屋根を持つ宿やお店が整然と建ち並んでいます。そんな中、本陣跡に作られているのが「大内宿町並み記念館」

ここでは、江戸時代の宿場町の風習の紹介や住民が暮らしの中で活用していた道具などを多数展示。中には懐かしい囲炉裏もあり、年中火がたかれています。囲炉裏端に座り込むとなぜだかホッとしますね。

ガイドからのお薦めですが、大内宿を訪れたらぜひ一番奥まで歩いて見て下さい。小高い丘の中腹に神社があるのですが、この神社への参道の途中より、最初の写真で紹介したように大内宿の町並みを少し高いところから眺められることができますよ。

 

ネギ1本を箸代わりにして食べるユニークな蕎麦!

大内宿・三澤屋の高遠そば
大内宿・三澤屋の高遠そばは、ネギ1本をまるごと箸代わりにして食べるとてもユニークなそばです(2000年10月撮影)
大内宿には、ここでしか味わえないスペシャルなグルメがあります。それは「ネギ1本を箸代わりにして食べる蕎麦」。大内宿の入口近くにある三澤屋で食べることができます。

 

大内宿・三澤屋
三澤屋。茅葺き屋根の家の中でおいしい蕎麦が食べられます(1999年9月撮影)
この蕎麦は「高遠そば」と呼ばれています。高遠(たかとお)というのは、桜の名所として知られている信州・長野県の南側に位置する街の名前。

大内宿から遠く離れた高遠の名前が、なぜこの蕎麦の名前についているかと言うと、会津西街道の整備にあたった会津藩の初代藩主、保科正之が幼少を過ごした高遠と大内宿の地勢や気候が似ていることに気づき、高遠から多くのそば職人を大内宿に呼び寄せて、蕎麦を作る技術を根付かせたことから来ているとのこと。

箸の代わりにネギを使うのは、最初はちょっと食べにくいのですが、慣れてくると簡単に蕎麦を引き上げて食べられるようになります。もちろん箸に使っているネギも食べられますよ。

最初からそばつゆの中に蕎麦が入っている「高遠そば」と、お椀の中に清流の水と蕎麦が入っていて、後で大根おろしの汁とだしを混ぜて自分好みのだしを作って蕎麦を食べる「水そば」の2種類がありますので、お好みで選ぶと良いでしょう。

 

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