DAIHATSU(ダイハツ)/タント/タントエグゼ

絶妙な立ち位置のタントエグゼ(2ページ目)

タントゆずりの室内高を持ち、燃費を高め、大人4人が快適に過ごせる室内空間を実現した「タントエグゼ」。他のメーカーにはライバル車がいないという、絶妙な立ち位置を持つクルマである。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

燃費を取るか? 広さを選ぶか?

タントリア
タントに比べ約60kg軽量化、エンジン・トランスミッションの最適化を図るなどで低燃費化を図っている

閑話休題。試乗といこう。最近のダイハツ車は全て前輪のショックアブソーバーにショーワ製を採用している。FF車の場合、フロントサスペンションの仕上がりが乗り心地にもハンドリングにも大きく左右するため、国産ショックアブソーバーの中で最もレベル高いショーワ製を選んだそうな。

調達の都合上、後輪用を車種によって替えており、エグゼの場合、日立製が組み合わされる。走り出すと乗り心地と操縦安定性が非常に高いレベルでバランスされており、文句なし! 何より乗り心地の質感の高さに感心しきり。これなら白いナンバーの普通乗用車から乗り換えても不満は出ないと思う。

絶対的な動力性能は、タントより50kg軽く、重量増に強いCVTを採用しているため(ムーヴの売れ筋グレードは4速AT)、ターボ無し車でも納得できる。街中の流れに乗るくらいの加速なら、アクセルを床まで踏むこともない。4速AT仕様のムーヴ程度をイメージして頂ければよかろう。

タントインテリア
4席全てが「グラマラスコンフォートシート」と呼ばれるシート。サイドにボリュームを持たせ、身体を包み込むような座り心地を実現した

ターボエンジンを搭載するグレードなら、もはや性能的な問題は皆無。高速道路の追い越し車線すらキープ出来る。もちろんムーヴより空気抵抗が大きいので実用燃費は落ちるでしょうけど……。まぁ燃費を考えれば、軽くて車高の低いミラが圧倒的に有利。自分で選ぶならミラです。

おすすめグレードはベーシカルな「Xスペシャル」。エアバッグやABS、CDオーディオ、キーレスエントリーまで標準装備するCVT車で113万円。ムーヴのCVT車と全く同じ。ワゴンRのCVT車ともガチンコの価格である。室内の広さを取るか、実用燃費の良さ取るか? 大いに迷ってください。

撮影:篠原晃一・カーセンサー
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