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“掟破り”の新型マジェスタは売れるのか?(2ページ目)

セルシオが「レクサス」となり、事実上、トヨタブランド最上級車となる新型マジェスタ。しかし、守らなければ売れないという、「車格の法則」を満たしていない。果たして、法則を破った、初の成功作となるのか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

最上級グレードはLS600hL並み

マジェスタインテリア
天然木をふんだんに使った、横基調の広がりのあるデザインに仕上がっている。高い質感のみならず、高い安全性も確保。世界初となる三つの安全装備を備えている

さて新型マジェスタであります。今やマジェスタはセルシオが「レクサス」になってしまったため、トヨタのディーラーにとって最上級車という位置づけ。ディーラーに聞くと「先代マジェスタは品質的にセルシオのレベルに届いてませんでした。セルシオのお客様に試乗して頂くと、皆さん首を縦に振ってくれません」。

そんなこんなで新型マジェスタは大いに期待されていたそうな。果たしていかに? 前出のディーラー関係者に聞いてみたら「事前試乗を済ませています。クルマの仕上がりはとっても良いのですが、セルシオのお客様が乗り換えてくれるかどうかということになると、自信ありません」。

なるほどボディサイズは3代目セルシオと同等。エンジンだってレクサスLS460と同じ4.6リッターのV8(347馬力)を搭載する。インテリアも様々な箇所にウッドを使い過ぎている気がするけれど、クラウンより豪華。

リアシートの居住スペースや装備を含め、セルシオに勝るとも劣らず。いや、最上級グレードのオットマン付きリアシートなどは、レクサスLS600hLに匹敵するんじゃなかろうか。

安全性の追求も凄い! リアシートは左右席の中間にエアバックを装備。側面衝突した際、左右席の乗員同士が衝突するのを防止しようとしている。もちろん 世界初の装備。レーダーを使った前方監視システム+緊急時の自動ブレーキ補助機能や、これまた世界初となる側面衝突に備えるシステムも装備。

いろんな意味で世界トップクラスのラグジュアリーカー目指したんだと思う。 唯一気になるのが「高額車の法則」を守っていないこと。価格は電動オットマン付きの最上級グレードで790万円。ベーシックグレードは610万円と、セルシオと同等です。気になる試乗レポートは月末に。

撮影:篠原晃一・カーセンサー
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