名所・旧跡/東北の名所・旧跡

エメラルドグリーンの湖・蔵王お釜【宮城】(3ページ目)

美しい景観や温泉を作り出す火山が日本にはたくさんあります。今回は火山が作り出したダイナミックな景観の中から紅葉を一足早く楽しめる蔵王をピックアップ。エメラルドグリーンの火口湖、お釜を紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

蔵王連峰を横断する山岳道路・蔵王エコーライン

蔵王エコーライン・宮城県側
蔵王エコーラインを走る。宮城県・白石と山形県・上山を結ぶ山岳道路で、冬季は通行止めになります(2003年9月撮影)
蔵王・お釜へ行くためには、蔵王連峰を横断する山岳道路「蔵王エコーライン」を使います。

蔵王エコーラインは、宮城県の白石と山形県の上山(かみのやま)を結ぶ全長26kmの県道で、1962年(昭和37年)に開通。当初は有料道路でしたが、1985年(昭和60年)に無料開放されています。

蔵王連峰を横断するという厳しい気象条件のため、山越えする区間は毎年11月始めから4月の終わりまで通行止め。その代わり、春は残雪の雪の壁、夏は新緑、秋は紅葉……といつ行っても景色が楽しめる道路です。

宮城県側から入ると、遠刈田温泉を過ぎたあたりで山岳道路となり、大きなカーブときつめの坂が繰り返し現れるようになります。途中には三階の滝、不動滝、地蔵滝などたくさんの滝がありますので、ドライブの休憩を兼ねて眺めてみるのもいいですね。

 

お釜へは、蔵王ハイラインまたは刈田駐車場よりリフトで

蔵王刈田リフト
刈田駐車場から蔵王刈田リフトでお釜へ行くことができます。リフトの途中には山形県・宮城県の県境がありますよ!(2005年10月撮影)
いくつかのカーブと坂を越えていくと、「蔵王ハイライン」へ入るための交差点が現れます。

蔵王・お釜のある蔵王山頂へ車で上がるには、全長2.75kmの蔵王ハイラインを登っていくことになります。なお蔵王ハイラインは有料で、交差点を曲がった所に料金所があります。

蔵王ハイラインの終点には駐車場があり、ここからお釜などの散策へ出かけることができます。

ちなみにこの駐車場が満杯の時は、蔵王ハイラインの入口で交通規制があり、駐車場に空きができるまでマイカーは入れません。紅葉の時期などは、このマイカーの列が蔵王エコーラインまで伸びてひどい渋滞になりますので注意して下さい。

もし蔵王ハイラインに入れない場合でも、お釜散策をあきらめる必要はありません。蔵王ハイラインへの交差点から少し山形寄りに刈田(かった)駐車場がありますのでここへ向かいましょう。

刈田駐車場からは、蔵王刈田リフトでお釜の散策ができる所まで登れます。山形県側から蔵王エコーラインを登ってくると刈田駐車場が先に出てきますので、あらかじめどちらを使うかを決めておくと良いでしょう。

ちなみに蔵王刈田リフトには、途中に宮城県と山形県の県境があります。リフトで県境を越えるというのも不思議な感じではありますね。

 
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