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新型ワゴンRは2015年でも通用する!?(2ページ目)

国内累計販売台数300万台を超えるベストセラーカー、ワゴンRが5年ぶりにフルモデルチェンジ。室内空間の拡大や乗り心地向上などトピックは多いが、中でも目を見張るのが実用燃費の向上である。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

ムーヴに勝てるのか?

ワゴンRインテリア
見やすく機能的な自発光メーターを採用。瞬間燃費/平均燃費/航続可能距離を切り替えて表示でき、エコドライブの目安となる

室内の広さも大幅に改善されている。現行ムーヴと従来型ワゴンRを比べると、もはや誰でもハッキリ解るほど引き離されてしまっていた。ダイハツが気合いを入れて開発した新世代のシャーシ、素晴らしいポテンシャルを持つ。基本設計の古いワゴンRにとって手強すぎたのだ。

新型ワゴンRからスズキも新しい世代のシャーシに進化。リアのドアを開けてリアシートに座ると「おおっ! 広くなりましたね!」と感心しきり。室内長が105mmも長くなったのだから当然か。大柄な成人男性の4人乗りすら余裕である。

ワゴンR走り
スティングレーのフロントマスクは、フロントグリルとサイドまで回りこんだヘッドランプが横一文字に配される。内装はブラックで統一され、精悍な印象だ

走りはどうか? 足回りに使われるブッシュのセッティングを工夫したのだろう。従来型より乗り心地の質感が向上した。個人的には「ダイレクト感」のある先代の味付けを好むけれど、普通のユーザーなら皆さん新型に軍配を挙げるに違いない。

先代の途中から追加され好評の「スティングレー」も基本的にワゴンRと同じ。ラギッシュ(マッチョまではいかない力強さ)なフロントデザインが男性ユーザーから評価されているそうな。クルマ全体の味付けもワゴンRより硬派に仕立てられている。

気になる価格は売れ筋「FX」の4速AT仕様で104万4750円。オプションのABSを装着しても107万1000円。ライバルのムーヴ「L」より2万1000円高いが、セキュリティアラームを装備しているためイーブンか。購入を考えているなら大いに迷うんじゃなかろうか。

撮影:篠原晃一・カーセンサー
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