加速感はポルシェ並み!
レクサスLS600h。世界初の6リッターハイブリッドモデルだ。ライバルはBMW760iL、アウディA8L 6.0クアトロといったところ |
国沢:
間もなくレクサスLSに追加されるハイブリッドに一足先に乗ってきました。
永田:
動力性能と燃費のバランス、ロングホイールベース仕様の仕上がりなど注目ポイントは満載ですね。では動力性能から印象をお願いします。
国沢:
実質的な最高出力であるシステム出力が445馬力もあるクルマなわけだから、とにかく速い。アウトバーンを走れたのでフル加速も試したけど、100km/hあたりから200km/hくらいまでのスピードの乗りはポルシェ911にも対抗できるくらいのレベル(モーターのレスポンスは非常に良いので、瞬発力勝負ではガソリン車よりも有利)。
永田:
直接的なライバルになるBMW760iL(6リッターV12)、アウディA8L 6.0クアトロ(6リッターW12)などと比べるとどうでしょうか?
加速性能だけでなく、直進安定性も抜群。実用燃費はリッター10km前後 |
国沢:
追い越し加速や200km/hくらいまでの加速だったらLS600hの勝ち。だけど、200km/hオーバーの領域になるとバッテリー容量の都合もあって劣勢となる。と言っても、世界的に200km/h以上のスピードを出せる公道というのが少なくなっているし、6リッター級エンジンのライバルに5リッター+モーターで燃費も考慮しなら対抗するLS600の方がずっとスマートといえると思う。もちろん、200km/h程度での直進安定性は標準のサスペンションならバッチリ(ノーマルボディに用意されるアクティブスタビライザー付きはイマイチ)。
永田:
ドイツでの試乗でしたから日本とは条件が大きくことなりますが、ハイブリッド車にとっては避けられない話題になりそうな燃費ですけれど……。
国沢:
日本の道路状況だったら、だいたいレクサスGS450h(3.5リッターV6+モーター)くらいの燃費をイメージしてもらえればいいでしょう。
永田:
実用燃費でリッター10km前後ということでしょうか? 6リッター級のライバルと比べ燃費も予想以上にいいんですね!
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