必要保障額は絶対ではない
お父さんが亡くなり、子ども2人を養っていかなくてはいけないお母さん。過去相談者の方にはお父さんが保険嫌いで、まだ小さい頃に亡くなったのですが生命保険に一切入っていなかったために、相談者のお母さんや自分が本当にお金で苦労した。だから旦那さんには絶対に十分な生命保険に入ってほしいという人も何人かいらっしゃいました。反面、男性で「女房はきっと大丈夫、おれが死んでも困らない」と、公的年金と奥さんのビジネススキルに期待し、生命保険は全く不要と豪語する方もいます。どちらも正解です。
元気なうちの収入そのものは子どもが学校に行こうが、リフォームがあろうが変わりません。入ってくる生命保険金もそこまで厳密に考えなくてもよいというのも一つの考え方です。生きていくということは、一寸先は闇です。
この必要保障額は保険に入る際に少し多めに加入しておいて、多少の保険料負担よりも安心を優先するか、ぎりぎりまで抑えてまさかの際は保険以外からの資金調達でしのげばよいのです。
大事なことは、未来の自分たちの生活にどの程度お金が必要か? 今いくら保険に加入しているのか? それは何歳までなのかを知っておくこと。そしてまずは今回のお話を参考に、自分にとって、家族にとって本当に必要なものは何か、をご家族で是非相談してください。それが一番の「保険」です。