生命保険/必要保障額の目安・計算方法

必要保障額はいくら?(2ページ目)

自分が亡くなった時に家族にお金を残したいと考えて、生命保険を利用しようとしたとき、なぜ必要保障額を考えなければいけないのか? 理由は一つ。保険料をできるだけ抑えるためです。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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現在かかっていなくてこれからかかる費用を洗い出す

今はかかっていないけど、将来的に必要になる費用。そして今はかかっているけど将来不要になる費用、こうした費用を大雑把に書き出してみましょう。

まず、これからかかる費用としては
□子どもの学費 私立なら入学金
□住まいのリフォーム
□車の買い替え
□老後の生活費
一般家庭ではだいたいこの程度でしょう。この費用を想定し、合計を出してみます。モデルケースの場合は、

子どもの学費は全員、大学は私立、あとは公立を想定しますが、それでも統計としては1500万円から2000万円が必要となりますので、ギリギリとしても1500万円、中学から私立を目指した場合はこれでは全く足りません。

また、住まいのリフォームは10年に一度、100万円から200万円は見ておくのが妥当と言われています。車の買い替えも贅沢しないとしても10年に1度300万円程度を見ておきます。

老後の家計も年金のみで不安な場合は足りない分を補う必要があります。数10年後の年金制度に期待するのは現段階でも厳しいことは皆さんご存じだと思います。

入ってくるお金も忘れていはいけません

入ってくるお金、それは遺族年金です。まだ若い頃、初めてこの話を聞いた私は本当に驚いてしまいました。

サラリーマンの場合、子どもが2人の場合には遺族年金は月額で14万円から16万円自営業の場合は月額約10万円強が入ってきます(亡くなった時遺族年金がこんなにもらえるとは思ってもいませんでした)。

一番下のお子さんが18歳を過ぎると遺族年金は少なくなりますが、中高齢寡婦加算という年金が出た後に、老齢年金を受け取ることができます。

政府が無事に年金制度が運営できていけば、総額で6000万円から7000万円を受け取ることになります。

また、お母さんの収入も考慮すればより必要保障額は下げることができます。
月々約8万円のアルバイトでもできれば、年間100万円の収入で30年で3000万円になります。

月々8万円と年金14万円で合計22万円。現段階では十分にやっていける金額ですが前述の、これから発生する費用を考慮すると、少々足りないかもしれません。足りない分がすなわち必要保障額になるわけです。
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