今回は、記事「絵の具をつくるワークショップ」でお話を伺った美術家・片山雅史さんが中心となって行っている、「大濠と福岡の子ども達を繋ぐひまわりプロジェクト」をご紹介します。
CONTENTS
1ページ:都市の中の向日葵畑
2ページ:夏のイベント、写生大会、ワークショップ
3ページ:満開の向日葵の花へ感謝を示すコンサート
4ページ:作品のモチーフとしての向日葵の花、絵画の楽しみ方
都市の中の向日葵畑
2006年にはじまった「大濠と福岡の子ども達を繋ぐひまわりプロジェクト」は今年で3年目になります。福岡市中心部にある大濠公園は、大きな池が特徴的な公園で、周囲がほぼ2kmとキリの良い距離のため、サイクリングやジョギングをする人も多く、福岡市民の憩いの場として親しまれています。この大濠公園の中に、地域の人たちと一緒に向日葵畑をつくり、育てながら、写生大会やワークショップ、コンサートなど、さまざまなイベントを行っています。
2008年は、5月に実行委員会を結成し、畑を耕し、6月3日に種まきを行いました。向日葵の力にひきつけられるように、地域の人々が水遣り、雑草とりなどを行うようになり、ビルに囲まれた都市中心部に日常的に見ることのない、向日葵畑へと成長しています。向日葵畑をつくるプロセス、そして、向日葵の花の黄色が一面に広がる光景は、特に子どもたちにとって自然に対して五感をひらくような体験を提供する機会となっています。
まずは、夏のイベント、写生大会とワークショップについて、お話をお伺いしました。