今回はクルマのインテリアカラーに注目! 写真:プジョー307CC |
クルマのインテリアカラーとして、一般的なのは「グレー系」。「グレー系」といっても、最近は、素材や柄のバリエーションが増えてきましたが、「グレー系」よりも「ブラック」の方が人気が高く、最も人気を集めたのは、「アイボリー~ベージュ系」という結果となりました。さらに、まだ製品としては少ないものの、約2割の方が、「ブルー系」のインテリアカラーを支持しているようです。
調査期間は、2005年9月28日~10月27日。 「アイボリー~ベージュ系」といったベーシックな色だけでなく、「ブルー系」も人気を集めているようです。 |
今年もボーナスシーズン突入。クルマの購入を検討していらっしゃる方も多いのではないでしょうか? クルマは外観だけでなく、中で過ごす時間を考えて、インテリアのカラーにもこだわって選びたいものですね。そこで今回は、クルマのインテリアカラーをテーマに、記事をお届けします!
CONTENTS
Page1:「身につけたい色」と「身のまわりに置きたい色」
Page2:ベージュ、ブラック、ブルー…インテリアカラーと色彩の感情効果
「身につけたい色」と「身のまわりに置きたい色」
心理学の分野では、その人が選ぶクルマの色や形には、「自己イメージ」や「見せたい自己イメージ」が投影されると言われてきました。例えば、赤いスポーツカーを選ぶ方は、ドラマティックで華やかなタイプ(もしくは、そうなりたいと思っている。)、シルバーのセダンを選ぶ方は、堅実で家庭的なタイプ(もしくは、そうなりたいと思っている。)といった傾向があると言われています。(このタイプの心理テストはたくさんありますので、興味のある方は、書籍やインターネットなどでお試しください。)これまでに、様々な色彩の嗜好調査が行われてきましたが、その中から、「身につけたい色」と「周辺に欲しい色」に関する嗜好調査をご紹介します。
身につけたい色・ベスト10 | 周辺に欲しい色・ベスト10 | |
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black(11.3%) | white(9.4%) | |
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white(10.9%) | pale greenish sky(6.9%) | |
pale purplish pink(6.7%) | light greenish blue(6.2%) | |
light greenish blue(4.9%) | vivid yellow(6.2%) | |
pale greenish sky(4.9%) | pale purplish pink(4.8%) | |
vivid red(3.3%) | sky(4.3%) | |
vivid yellow(3.2%) | pale green(4.2%) | |
vivid blue(2.9%) | purplish pink(3.8%) | |
sky(2.8%) | pink(3.1%) | |
light yellow(2.7%) | vivid blue(3.1%) |
※参考資料:『日本色彩学会誌』Vol.28Num3.(2004)
<身につける色>と<周辺の色>の嗜好比較 三浦久美子 齋藤美穂
従来から、総じてブルー系の人気は高いのですが、ある程度、状況を設定しても、ブルー系は安定した人気を保っていることがわかります。インテリアの定番色「ベージュ系」がランクインしてないのは、少し意外ですが、カラープリントした紙で調査したのが原因でしょうか…。
選択理由は、”好き”という単純な色彩としての好みが多いのですが、「身につけたい色」の方が、”合わせやすい””無難””似合う”といった理由が多いのに対して、「周辺に欲しい色」の方が、”落ち着く””癒される”といった、色彩の感情効果がより多く反映されるようです。
クルマのボディカラーは「身につけたい色」、インテリアカラーは「周辺に欲しい色」と読み替えると、カラーコーディネートの楽しみが広がりますね。
それでは、人気のインテリアカラーと色彩の感情効果をご紹介します!
※色はあくまで目安です。ブラウザやディスプレイによって、見え方が異なります。