理系女性を支援するユニークなプロジェクト

全国的に見ても、理系を志望する女性の数はそれほど多くない。しかし、女性に優秀な人材が多くいることは、3大予備校が行っている各模試の成績優秀者に女性が多いことでもわかるだろう。このような優秀な女性の頭脳を生かさないのは、今までの男性を主体とした日本の高等教育の欠点である。

そこで中央大学は、全国の総合大学の中でもいち早く理系を志望する女性を応援するプロジェクトを立ち上げた。「産学連携教育による女性研究者・技術者育成」のプログラムだ。これは文部科学省の平成18年度の「現代的教育ニーズ取り組み支援プログラム(現代GP)」に選定されている。

中央大学では、「現実を直視する合理的な精神、細やかさ」などの女性特有の性質が、科学的な研究に非常に適しているとしている。「女性が理系に向いていない」という旧来の男の視点からの偏見に真っ向から挑戦状をたたきつけているのだ。これが女子大ではなく、総合大学から行われていることに意義があると思う。研究者として、技術者として生きようとする女性にとって、これほど素晴らしい大学はないだろう。

法科大学院の成功。法学の「中央」復権へ

中央大学の前身は、1885年に創設された英吉利法律学校。司法に強いというイメージがある。実際はどうなのだろうか。新司法試験の大学別2008年の上位結果を見てみよう(括弧内は2007年の順位。%は合格率を表す)。

  1. 東京大 200名(1)54.6%
  2. 中央大 196名(3)55.7%
  3. 慶應義塾大 165名(2)56.5%
  4. 早稲田大 130名(5)37.7%
  5. 京都大 100名(4)41.5%
  6. 明治大 84名(6)31.8%
  7. 一橋大 78名(8)61.4%
  8. 神戸大 70名(12)54.7%
  9. 東北大 59名(11)46.5%
合格者の数だけ見れば、東京大学とほぼ互角になっている。旧司法試験では、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学が上位3位を常に占めていたが、まったく状況が変わっているようだ。それだけ、中央大学が学生指導の面で効果をあげていると考えた方がいいだろう。東京大学を抜く日も近いかもしれない。