開成中学校の特徴
質実剛健、知と強さを重んじる開成の校風
男子校御三家の一つ、開成中学校は1871(明治4)年に創立・所在地は荒川区西日暮里。中学は300名。高校の入学者として100名募集。
めざす教育として「知性・自由・質実剛健を重んじ基礎学力を養成」を掲げ、その校風も質実剛健。有名な「ペンとケン」の校章は、「ペンは剣よりも強し」を図案化したもので、知と強さを重んじる開成の校風を象徴している。
学びの特色
英・国・数・社・理の主要教科は独自カリキュラムを実施し、教師手づくりの自主教材・プリントを多用した授業を行っている。習熟度別の学級編成は行わず、生徒の自主性・責任を尊重した学習指導を実践。文化祭・修学旅行などの学校行事や部活動もすべて生徒が自主的に運営。
大学合格実績
併設高校の大学合格実績として、東大168名は全国1位の合格者数。そのほか国公立は千葉大19名、東工大17名、防衛医大15名、一橋大11名、筑波大、東京医科歯科大各7名など。私立は早稲田大293名、慶應大205名、東京理科大58名、明治大42名、上智大24名、中央大14名、慈恵医大16名、順天堂大(医)10名、日本医大7名など(以上2010年度)。
入試傾向
入試は4教科。国語は随筆2題を出題。文章力を重視し、全問記述式(漢字の書き取りをのぞく)で、問題文と自分の知識・経験とを結びつけながら作文を書く問題も出る。算数は例年の大問4題から、10年度は大問2題と小問3つの構成。論理的に考える力や応用力を身につけておく必要がある。過去問をチェックし、総合的な実力を高めておきたい。社会は約60問で、3分野よりまんべんなく出題される。差がつきにくく合格には8割近い得点が求められる。戦後日本の歴史は要チェック。理科も4分野よりまんべんなく出題。実験や観察を踏まえた問題がほとんどで、グラフ作成や記述式解答が中心。