小学校で英語、保護者たちの心配は……
小学校の英語と聞いて、まず疑問に思うのは、「うちの子は誰に教えてもらうの?」でしょう。
保護者の間では
「学校に外国人の先生はいないし、英語の専門の先生もいないわよ。」
「そういえばあの先生は留学してたって聞いたけど・・。」
「下手な発音で教えられたらどうしよう?」
などなど噂は尽きません。でも大丈夫。準備は着々と進んでいます。
小学校の先生たちが教える外国語(英語)活動
小学校で英語がスタート!5年生と6年生が年間35時間の英語を学びます。外国語活動という名前の英語教育。親の心配は・・? |
先生たちの声を聞くと、中には高学年の担任になりたくないと言う人もいるそうです。それだけ不安なのでしょう。今年の人事を見てみますと、中学校から英語の専門の先生が赴任していたり、英語を専門にする小学校の先生がいたり、学校側もいろいろ工夫している様子が見られます。
ベネッセの調査によると、平成20年度は95.6%の小学校で担任の先生を中心にして英語活動に取り組んでいます。英語活動を実践する拠点校と呼ばれる小学校275校(/533校)と32教育委員会(/57教育委員会)から回答を得た結果です。
今年4月からは年35回の外国語(英語)活動を基本としていますから、先生たちは授業準備などでてんてこ舞いです。良い授業にするには授業の3倍の準備時間がかかると言われています。つまり1時間の授業に3時間の準備です。考えるだけで大変だとわかりますね。
学校の先生たちが休みを返上して研修に取り組んでいる。英語の苦手な先生も必死の様子。小学校外国語活動の研修は今後も続く。(写真:愛知教育大学にて) |