誰が英語を教えるの?という不安
All About記事、驚きの報道!小学校英語必修化って本当?でご紹介したように親が気になるのは指導者。小学校では担任教師の指導が当たり前ですが、理科や図工など教科担当の教師も存在するようになりました。英語は基本は担任教師の主導、アシスタントにネイティブ講師、ボランティア講師などが指導にあたります。
しかし、親の心配は別のところにありました。担任の先生が英語を教えると、英語の発音が変になるのではという不安、間違った英語を覚えてしまうのではないかという不安。英語力のある保護者にとっては不安でたまらないところのようです。中学校の先生からは、小学校で間違った発音で覚えてきてしまうと修正が大変だという意見もあります。
私はこの点については、あまり心配することはないと思っています。子供は賢いですから、日本人の発音とネイティブの発音の違いは分っていますし、聞き分ける能力が育っていることが素晴らしいことだと思います。文法の間違いを気付けばそこで学びになります。
ある小学校の英語活動を訪問したとき、子供たちから「先生~、間違えないでね~、間違ったらダメだよ~(笑)」という声が出ていました。これも人間関係の良さが出ていて面白い授業でした。英語の学習はコミュニケーション能力を育成するという目標がありますが、英語以外の教科ではなかなか先生も一緒に学んでいくというスタイルの授業は作れないでしょう。小学校の英語教育の良さはこういう点にも表れています。また、学校では、ネイティブ講師と接する機会も多いですから、発音に関しては心配いりませんね。
小学校の英語が「英語活動」から「英語教育」として導入が決定した今、親の期待と不安は大きいと思います。親の期待にこたえるべく、小学校だからこそできる「英語教育」を実践していくことが成功へつながると思っています。
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