英語学習でコミュニケーション能力を育てる意味
英語だからこそできる「会話」があります。そして、多くの人と話して、人を知り、その人の考え方を知ることができます。例えば、普段から話していないクラスの友達とペア活動をするときに、日本語だったら恥ずかしくて言えないことでも、お互いが「たどたどしい英語」で尋ねあいます。
「たどたどしい英語」だから、なんとかして、伝えようと努力する、相手の伝いえたいことを理解しようと努力する姿があります。
年代の異なるコミュニケーション能力を育てる
子供たちは、友達と良い人間関係を築きたいと願っている。人と話すのが苦手という子供をコミュニケーション上手にするツールが英語でもある。 |
ここで私がやってみたい授業について話したいと思います。ずばり、「縦割り英語授業」です。
どういうものなのか説明しますと、6年生の児童たちが1年生の児童の先生になる場面を設定する授業です。例えば、トイレのスリッパを揃えない1年生へのしつけとして、英語ドラマ仕立てで6年生に演じてもらうというものです。
もちろん、1年生は英語がほとんど理解できません。そんな1年生に6年生がいろいろなアプローチで「トイレのスリッパをそろえることは次の人へのマナーであること」を理解させるというものです。ジェスチャーや、簡単な英語を使って、面白おかしくドラマを作れば英語授業として成立すると思います。
6年生は1年生の発達段階のことを考えて、魅力的なドラマ作りに励むでしょう。小さな子供たちの立場になって物事を考えられるでしょうし、伝えたいこと、アプローチ方法、伝えやすい英語文を選択したり、ドラマ自体を工夫して、1年生にとって楽しく「トイレのスリッパ」について英語で学べる環境を整えてあげることができると思います。