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コミュニケーション力を高めたいのは子供だけではありませんね。

さて、シリーズ最終回となりました。今回はコミュニケーション能力についてです。実はこれが一番難しい。

コミュニケーション能力が不足しているからこそ、国をあげて、小学校の英語教育のねらいをコミュニケーション能力の育成にしているのですから。週一回の英語レッスンで簡単に育つわけありません。ですから、英語だけに限らず、学校教育全体でコミュニケーション能力を育てる努力をしています。

英語教室でも然り。英語教室は英語だけを学ぶところだという認識はもう捨てるほうがいいでしょう。すでに、学校、地域が連携できるようになりましたから、学校を含める地域社会全体で子供たちを育てていかなければなりません。英語教室の役割も大きいのです。

コミュニケーション能力とは?

広辞苑では、『社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達。言語・文字、その他、視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする。』と書かれています。コミュニケーション能力とは、簡単に言えば、意思の伝達能力です。

ところで、コミュニケーション能力が高くなると、何がいいのでしょうか?

人間関係が希薄になってくると、お互いの気持ちを理解しあったり、相手の立場にたって気持ちを察したりする力が弱くなってしまいます。子供たちによる悲惨な事件が起こるのもコミュニケーション不足が原因の人間関係のもつれ。同年代や同じ考えを持つ人だけと付き合っていても視野も人間関係も広がらないし、こり固まった考えの持ち主になりがちです。

一方、コミュニケーション能力が高い人は、良い人間関係を築いていき楽しく人生を過ごせるといいます。本来、コミュニケーション能力は、子供時代に家族や友達、その他いろいろな年代と接するうちに自然に育っていました。強い者が弱い者をかばい助ける姿を見る、先輩後輩のそれぞれの立場で発言する力を得る、遊びの中でルールを学んでいく、協力しながら一つのものを完成させる、などです。

しかし、現代社会のような家族関係、ご近所・学校関係、友人関係では、放っておいては、子供のコミュニケーション能力が非常に育ちにくい環境になっています。そこで、学校や地域社会が意図的にさまざまな取り組みをしているわけです。その中の一つに小学校英語教育が位置づけられています。